【逆効果なウォーキング】猫背で歩くと内臓が圧迫される?医師が教える「痩せる姿勢」と呼吸の連動

【逆効果なウォーキング】猫背で歩くと内臓が圧迫される?医師が教える「痩せる姿勢」と呼吸の連動
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甲斐沼 孟
甲斐沼 孟
2026-05-27

「痩せる歩き方」は姿勢でかなり変わります。呼吸と姿勢はセットです。歩く時に意識したいポイントについて、医師が解説します。

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「毎日歩いているのに痩せない」のはなぜ?

健康のためにウォーキングを始める方は本当に増えました。

ただ外来では、
「かなり歩いているのに体重が落ちない」
「逆に腰や肩がつらくなった」
という相談も少なくありません。

実際に歩き方を見ると、意外と多いのが「猫背歩き」です。

スマホを見ながら前かがみ。
肩が内側に入っている。
視線が下がっている。

こうした姿勢のまま長時間歩いている方はかなり多いです。

もちろん、歩かないよりは良いです。

ただ、猫背のままダラダラ歩くと、運動効率がかなり落ちることがあります。

場合によっては、呼吸が浅くなり、疲れやすくなることもあるんです。

猫背になると「内臓」が圧迫される

猫背姿勢では、背中が丸まり、胸郭が縮こまります。
すると、肺が十分広がりにくくなる。
さらに、お腹も圧迫されやすくなります。

猫背
イラスト/Adobe Stock

イメージとしては、体を折りたたんだ状態で歩いている感じです。

この状態では、
・呼吸が浅くなる
・横隔膜が動きにくい
・体幹の筋肉が使いにくい
ということが起こります。

つまり、「歩いているのに燃費の悪い体の使い方」になってしまうんです。

呼吸が浅いと「脂肪燃焼効率」も落ちる

ウォーキングは有酸素運動です。
有酸素運動では、酸素を使いながら脂肪をエネルギーとして利用します。

ところが猫背で呼吸が浅くなると、酸素を十分取り込みにくくなる。

すると、

  • 疲れやすい
  • 長く歩けない
  • 運動効率が下がる

という悪循環につながることがあります。

ケース①「歩くほど肩こりが悪化」50代女性

50代女性で、「ウォーキング後に肩がガチガチになる」という相談がありました。

詳しく見ると、かなり強い猫背姿勢。

しかも、歩行中ずっとスマホを見ていたそうです。

結果として、首・肩・背中に余計な力が入り、呼吸も浅くなっていました。

歩き方を修正し、視線を上げて腕を自然に振るようにしてもらうと、疲れ方がかなり変わったそうです。

ケース②「歩いてもお腹だけ痩せない」40代男性

40代男性で、「毎日1万歩歩いているのにお腹が引っ込まない」という方もいました。

ただ、実際の姿勢を見ると、骨盤が後ろに倒れ、お腹を潰すような歩き方。

この状態だと、腹筋や体幹がうまく使えません。

そこで、以下を意識してもらったところ、徐々にお腹周りにも変化が出てきました。
・背筋を軽く伸ばす
・骨盤を立てる意識
・少し大股で歩く

「痩せる歩き方」は姿勢でかなり変わる

実はウォーキングは、「全身運動」です。

姿勢が整うと、

  • 背中
  • お尻
  • 太もも
  • 腹筋

など、大きな筋肉が使いやすくなります。

逆に猫背だと、下半身もうまく使えず、小さい筋肉ばかり酷使しやすい。

これでは疲れる割に、消費効率が上がりにくいんです。

呼吸と姿勢はセット

外来で見ていても、姿勢が悪い人は呼吸が浅いことがかなり多いです。

猫背
photo/Adobe Stock

特に猫背では、胸が広がりにくくなります。

その結果、無意識に「浅く速い呼吸」になりやすい。

すると、自律神経も乱れやすく、疲労感にもつながります。

歩く時に意識したいポイント

ウォーキングで大切なのは、「頑張りすぎる」ことではありません。

まずは、

  • 視線を少し前へ
  • 背筋を軽く伸ばす
  • 肩の力を抜く
  • 腕を自然に振る
  • 少し大股を意識する

これだけでもかなり違います。

さらに、歩きながら深めに呼吸すると、横隔膜も動きやすくなります。

「スマホ歩き」はかなりもったいない

最近特に増えたのが、スマホを見ながらのウォーキングです。

ただ、これはかなり猫背になりやすい。

しかも、首や肩への負担も強く、呼吸も浅くなりやすいです。

せっかく歩いていても、姿勢が崩れると運動効率は落ちてしまいます。

医師として感じること

外来でよく思うのは、「運動量」だけでなく、「体の使い方」がかなり大事だということです。

同じ30分歩くにしても、猫背で苦しそうに歩くのか、姿勢良く呼吸しながら歩くのかでは、体への影響がかなり違います。

「歩く」は全身のバランス運動

歩行は、単に足を動かすだけではありません。

姿勢、呼吸、筋肉、自律神経。全部が連動しています。

だからこそ、「とにかく歩数を増やす」より、「気持ちよく歩ける姿勢」を意識するほうが、結果的に健康にもダイエットにもつながりやすいんです。

今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。

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