医師が教える、6つの「逆効果なウォーキング」|「良かれと思って」が仇になる?ウォーキングの正解
ウォーキングって、とりあえずやっておけば健康にいい。そんなイメージ、ありますよね。実際それ自体は間違っていないんですが、外来で話を聞いていると「ちょっともったいないな」というやり方も結構多いです。せっかく続けているなら、できれば体にちゃんとプラスになる形にしたいところです。「歩けば健康」は半分正解です。医師が解説します。
起きてすぐ外に出る
「朝の空気が気持ちいいから」と、起きてすぐ歩きに行く方は多いです。
気持ちはすごく分かります。ただ、体の状態としてはまだ準備ができていません。
寝ている間に水分は減っていますし、血圧もこれから上がっていくタイミング。
そこにいきなり歩行の負荷がかかると、血管にはやや強めの刺激になります。
特に、血圧が高めの方や年齢を重ねている方は、少しだけ慎重でいいと思います。
ちょっとした工夫
・起きてすぐ外に出ない
・コップ1杯の水を飲む
・家の中で軽く体を動かしてから
これだけでもだいぶ違います。
ごはんを食べてすぐ歩く
「食後すぐ歩けば血糖値にいい」と聞いたことがあるかもしれません。
これ、方向性は合っていますが、やりすぎると逆効果です。
食後すぐは、胃腸がフル稼働している時間です。
そこにしっかり歩く負荷をかけると、消化が追いつかず、
・お腹が張る
・なんとなく気分が悪い
といったことが起こりやすくなります。
おすすめ
・15〜30分くらいゆっくりしてから
・最初は軽めに歩く
このくらいの余裕がちょうどいいです。
真夏の昼間に歩く
これはもうシンプルに「やりがちだけど危ないやつ」です。
日差しが強い時間帯は、思っている以上に体に負担がかかります。
水分が抜けて、体温も上がって、血液もドロっとしやすくなります。
最悪の場合は 「熱中症」につながりますし、軽くてもかなり消耗します。
「運動したはずなのに、逆に体調崩した」というパターン、実は珍しくありません。
ここはシンプルに
・夏は朝か夕方
・無理な日は休む
これでOKです。
寒い中でいきなりスタート
冬も地味に見落とされがちです。
寒いと血管はキュッと縮みます。
その状態でいきなり歩き出すと、血圧がぐっと上がります。
朝の冷え込みが強い日なんかは、特に注意です。
対策はシンプル
・家の中で少し体を温めてから
・首元や手袋で冷えを防ぐ
ほんのひと手間で負担は減らせます。
やたら長く歩く
「せっかくだから1時間以上歩こう」
これも真面目な方ほどやりがちです。
もちろん体力がある方は問題ないですが、
・疲れて続かない
・膝や腰が痛くなる
という形で、結局やめてしまうケースも多いです。
それなら、「ちょっと物足りないかな」くらいで終える方が、長く続きます。
水を飲まずに歩く
「これくらいの距離なら大丈夫」と思って水分を取らない方、意外と多いです。
でも、短時間でもじわっと汗はかいています。
知らないうちに軽い脱水になっていることもあります。
血流の面でもあまりいい状態とは言えません。
ここはシンプルに
・出る前に少し飲む
・帰ってからも飲む
これだけで十分です。
結局いちばん大事なこと
ウォーキングって、「頑張るもの」というより、「整えるための習慣」なんですよね。
だから、
・無理して早朝にやる
・暑いのに根性でやる
・長時間やらないと意味がないと思う
こういう方向に行くと、だいたいうまくいきません。
むしろ、「今日はちょっと軽めでいいか」くらいの感覚のほうが、結果的に長く続いて、体にも優しいです。
医師としてよく思うこと
診察していると、「いいことをしているのに、やり方で損している」方が本当に多いです。
ウォーキングもまさにそれで、少しタイミングややり方を変えるだけで、体への影響は大きく変わります。
特別なことは必要ありません。
ほんの少し「余裕を持つ」だけで、十分です。
今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。
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