アラフォーヨガ初心者!本田ゆうすけのインド修行記【合宿中だるみ編♯13】

 アラフォーヨガ初心者!本田ゆうすけのインド修行記【合宿中だるみ編♯13】
本田ゆうすけのインド修行記
本田雄介
本田雄介
2019-03-09

アラフォー体ガチガチのヨガ初心者、本田ゆうすけさんが本場インドでRYT500を取得するまでの波乱万丈!?エピソードをお届けする人気連載。インド生活にも慣れてきたゆうすけ氏たち、だらけた雰囲気の中、おちゃめな講師が放った心にしみる一言とは? 恒例のインドあるあるも♪ 隔週土曜更新。

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一足先に卒業を迎えた、インド合宿の先輩たち。いろいろ感傷的になりながら送り出したわけですが、そのうち一人は、卒業間際に体調を崩し、同期とのインドツアーもキャンセル。卒業後もそのままホテルに滞在することになりました。インドという国はつくづく、思い通りにならないなぁということがたくさんあります(^^;;

ヨガ的に見れば、それも考え方次第。残った先輩も、以前までなら多少無理してでも同期とのツアーを優先したかもしれません。予定外に滞在が延びたわけですが、ゆっくり自分と向き合う時間を過ごし、いろいろ見つめ直すきっかけにもなったようです。どの選択であれ、その時その時を大事にしていきたいものです。今回は、哲学にも通じる、そんなお話を。

以前の記事で、ヨガ合宿のスケジュールについて書かせてもらいました。毎日、朝2時間・夕方2時間の計四時間は、ほぼほぼ同じ流れの繰り返し。マントラ・呼吸法・太陽礼拝で1時間、各種アーサナで1時間。それぞれの中身もあまり変化はありません。毎日同じマントラを唱えて呼吸法をして、座り姿勢がしんどくなった頃、太陽礼拝で体のウォーミングアップ。太陽礼拝も毎日同じ12セット。その後のアーサナも、変わり映えの無い順番と内容。最初は新鮮だったインドでのヨガも、毎日同じ流れの繰り返しで飽きてきます。半月も過ぎればインド生活にも慣れてきて、良くも悪くも生まれる心の余裕。そうなるとダラけてきちゃうのが人というもの。徐々に朝寝坊や遅刻するメンバーも出始め、レッスンにも今一つ身が入りません。

例えば、合宿中の滞在先の一つであるロッジ。ここは日本人バックパッカーの宿泊も多く、いつもわいわい賑やかな雰囲気。夜には皆でお酒飲んだりゲームをしたり。修学旅行のようなノリが続くので、ついついそっちの刺激に心が持っていかれ、生活リズムが狂ったり。

余談ですが、僕は無遅刻無欠席でした! なぜなら、疲れてすぐ寝てたので(笑)。また、自分が泊まっているホテルには、夜10時半の門限付き。その名の通り、門もホテルの入口も閉められちゃいます。たまにロッジに遊びに行っても、門限は守って帰るようにしていました。防犯意識は高いのか、普段ルーズなインド人、門限はキッチリ(^_^;)

インドヨガ
楽しい夜会。ハメを外しすぎないように...

なんとな~く皆の間に漂う気だるさ・集中力の無さ。それに気づいた、アーサナ担当プラカーシュ先生。日本人と接する機会が多いせいか、結構空気も読んでます。疲れた顔をしていると、「ゲンキナイネー」「アカルイキモチデー」と声がけ。先生がいつも以上にテンション高くおどけている時は、皆の雰囲気が暗い時。そんな心遣いがわかっていても、なかなかモチベーション維持できない生徒たち。

ある日の夕方。いつものようにマントラ太陽礼拝を終えた後、「キョウハー、ゲームヤルカラネー」とプラカーシュ先生。「何々?ゲーム?」「どういうこと?またあのハードな太陽礼拝とか!?」全く見当もつかず、ざわざわする生徒たち。先生に言われるがまま、敷いていたヨガマットをどかせ、男女に分かれて部屋の両端に。

さて、結論から言うと、この後の時間で行われたのは、本当にただのゲームでした! 男性チームvs女性チームで、落としたハンカチの取り合いやジェスチャーゲームなどなど、小学生のような遊びの時間。人気上昇中の“エアロヨガ”も楽しみ、自然と皆の顔にも笑顔が。楽しむみんなの様子を見ながら、「ゲンキデタネー」と微笑む先生。

本田ゆうすけ
男性チームで作戦会議!
アクロヨガ
アクロヨガにも挑戦!

置いてあったホワイトボードに何やら書き込んでいます。自然と集まり、覗き込む生徒たち。そこには、“This time will be go”という英文。直訳すると、“時間は過ぎる”。さらに追加で書き込みながら、先生の話は続いていきます。大体、次のようなことを話してくれました。 

インドヨガ
プラカーシュからのメッセージ

あなたたちは、さっきまでの瞬間を笑顔で楽しんでいた。それはとても素晴らしいこと。でも、その時間は永遠ではないし、人生には悲しいこともある。そして、楽しくても悲しくても、私たちが生きているのは“今”。過ぎた時間を惜しんだり、まだ来ない未来を恐れたりせず、”今”に集中しよう。今日が一番良い日だと言えるよう、笑っていよう

先生。めっちゃ深くていいこと言います。ヨガ哲学においても、人は“過去”や“未来”にとらわれることで、苦しみが生まれるといわれます。外の刺激に対しても心を乱しやすい私たちは、“今”に集中してくことで、余計なものをそぎ落とし、大事なものに気づいていけると。ダラけていた自覚のあった僕らも、「ごめんねプラカーシュ!」「もう遅刻もしないよ!」と、青春ドラマのように団結を高めたのでした。以降は心を入れ替え、ヨガ修行に励むのでありました。……と、人はそんなに急には変わらないわけで、この後もなんやかんやと不平不満は口にします(笑)。ただ、恩師の言葉は皆の心のどこかに確実に残っているのではないでしょうか(^^)

インドヨガ
先生のおかげでみんな笑顔に!
本田ゆうすけ
みんなの楽しげな声につられ(?)天井裏から顔を出した猿

では、今週もこのコーナー「インドあるある」で締めていきたいと思います!

ナルシスト要素が強めなインド人男性。普段しょーもない話で笑っているのに、カメラを向けたとたんに決め顔。自撮り大好きで、仕事中もセルフィ―撮影が行われています。サングラスも大好きで、かっこつけることに抵抗がありません。インドでは二の腕ムキムキな人がモテるらしく、お腹は出てるのに腕だけマッチョタイプがたくさん(笑)。ぜひ、SNSでインド人男性の投稿を探してみてください。TVスターも顔負けのポージングや表情が見られるはずです。

写真撮るよ〜ってなった瞬間に真顔になるカフェ店主がこちら!

インド
帰国時にサングラス着用で見送ってくれたスタッフ。存在感バツグン!

今週もお付き合い頂き有難うございました。それではまた。NAMASTE‼

本田ゆうすけ

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