アラフォーヨガ初心者!本田ゆうすけのインド修行記【卒業試験本番‼編♯18】


アラフォー体ガチガチのヨガ初心者、本田ゆうすけさんが本場インドでRYT500を取得するまでの波乱万丈!?エピソードをお届けする人気連載。今回は、卒業試験に向けて編。教わる側から教える側へ…その難しさと楽しさ、そして大切さとは? 恒例のインドあるあるもお届け! 隔週土曜更新。
インドでのRYT200合宿も大詰め。卒業試験は、先生役として2時間のレッスンを行います。前回は卒業試験に向けた練習のレッスンについてお話しました。練習とはいえ、流れは本番と全く一緒。内容を簡単におさらいしておくと...呼吸法・瞑想・太陽礼拝・各種アーサナ、毎日飽きるほどやったこの流れを、今度は自分が先生としてレッスン。ちなみに毎日唱えていた‟マントラ”は、試験では割愛してもオッケー。
みんなの練習レッスンを見ていたプラカーシュ先生からは、「エガオデ」「タノシイキモチデ」という声がよくかけられました。みんな、緊張して表情も硬くなっていたり、進行することに気をとられ、全然周りを見ていなかったり。それに対して先生は、「ポーズを完璧にすることよりも、時間配分を気にするよりも、みんなが楽しくヨガがすることが大事」だと、教えてくれました。
さあ、練習で出てきた課題や懸念は、本番では払しょくすることができたのでしょうか?その様子をレポートします!
大学生のYちゃんの場合。
ヨガが大好き、大学卒業後はホットヨガのスタジオに就職が決まっていたYちゃん。笑顔のかわいい愛されキャラなのですが、練習レッスンではガッチガチに緊張。終始思いつめたような表情で、声もか細く震えていました。いつもと同じ場所、同じメンバーなのに、立場が変わると心も大きく変化するから不思議です。メンバーや先生からも、「笑顔で」「明るく」と指摘を受けていました。意地の悪いゆうすけ氏からも、「地獄のような顔で今にも死にそうな声を出していた」と言葉をかけられ、苦笑い。
頑張り屋な彼女は、うまくいかなかった自分と向き合い、自由時間も夜遅くまで練習を繰り返していました。迎えた卒業試験当日も、緊張でお腹が痛くなり、再度地獄のような顔になってしまう場面もありましたが...(笑)。 本番では、ふっきれたように大きな声で、素敵なレッスンを行ってくれました。合宿当初に腰を痛めてしまうなど、いろいろとトラブルの多かった彼女ですが、その度に乗り越え、成長していくようでした!
バックパッカーのF君の場合。
世界中を旅し、インドも何度か経験済み。以前インドでヨガを受けて興味を持ったようで、今回も旅行ついでにヨガ合宿に参加。コミュニケーション能力のある、いじられ盛り上げキャラです。彼は僕と同じ、‟体硬い同盟”のメンバー。「世の中には、二種類の人間がいる。体の硬い人と柔らかい人だ」と言いたくなるくらい、僕たち二人は明らかに他のメンバーよりカチコチの状態で参加していました。

そんなF君は、スピリチュアルな話が好き。ヨガ哲学の講義も興味津々で参加し、先生に質問をぶつけ、みんなと白熱した議論を交わしていました。
練習レッスンにおいても、特にこだわりを見せたのは、マントラ。前述したように、マントラは端折ってしまってもよいのですが、みんな「せっかくだから」と自分のレッスンでも取り入れていました。いつも先生が1小節唱えた後、生徒が続いて唱えるという形。
いよいよF君が先生役で、マントラを唱える時が来ました。みんなあぐらで目をつぶり、静かな空間。僕は体調を崩してしまい、その日は後ろの方で見学していました。
「オムカ~ラビンドゥサムユッタ~ン...(Omkara bindu samyuktam)」
彼の第一声を聞いた時、メンバー全員が(ヤバい)と思ったのではないでしょうか。なぜなら、おそらく彼は普段より「イイ声」で歌おうとしているのです。本気とも冗談ともつかないそのソプラノボイスに加え、こだわりを見せているくせに歌詞をあんまり覚えていない無責任スタイル。
まずNちゃんが、笑いをこらえながら床に突っ伏してしまいました。その波は止まりません。Mちゃんは手で顔を覆い、Yちゃんは体全体がガクガクと震えています。こうなってしまうとどうしようもありません。焦るF君はなんとか立て直そうとしますが、みんな声も出せない状態です。

ついには、「ワラウ、ナイ!!」とプラカーシュ先生から怒られてしまいました。笑顔で楽しくレッスンするのと、笑いすぎてレッスンにならないのとでは、まったく別もの(^^;
本番でのF君は、「さあみんな、一緒に!」とみんなで歌って、自分の歌詞忘れをごまかす作戦でなんとか乗り切り(?)、無事合格をもらうことができました。
そんなメンバーに比べると、僕は特筆すべきこともなく(笑)。もちろんレッスン自体は未熟なものですが、練習で指摘された点を改善したり、その中でも呼吸を大事にするよう意識したり、とテーマをもって取り組めたのが良かったです。
そして、レッスンをしながら「楽しい」と思えたことが、何よりでした。
他のメンバーも、それぞれ素敵なレッスンを行ってくれました。ヨガ哲学で学んだことを反映するようなレッスンだったり、みんなとヨガができること・つながったことに感謝を捧げたり。
一人また一人とレッスンが終わるたび、お疲れ様!の気持ちと一緒に、少しづつお別れが迫る寂しさも覚えます。
メンバー全員、無事に合格することができました。あとは卒業式を残すのみです。

さて、卒業試験でいろいろ頭を悩ませながらも、しっかり息抜きもしていました(^^) 最後に、試験期間中のお出かけをご紹介。
リゾートホテル
インドだって、綺麗なところはあるんです(笑)。この日は、ちょっと高めのリゾートホテルでディナー。
チキンハンバーグ、エビのココナツカレーなど、食材は普段と同じでも、調理法や味付けがインドすぎないところがよい!クーラーのきいた室内でお酒も飲めちゃいます。中庭には、プールもあります。
合宿中に泊まっていたホテルは、普通に泊まるとおそらく1500~2000円くらい。こちらのリゾートホテルは、6000~7000円くらいします。
高級ホテルと中級ホテルの一番の違いは、トイレットペーパーの有無(笑)。


プージャー(puja)
神様への礼拝儀式のことを指します。規模が大きいものは、お祭りそのものです。残念ながら体調不良のため参加できませんでしたが、ガネーシャ神に捧げる大きなプージャーがあり、メンバーは大通りまでお出かけしてきました。日本でもおなじみ、象の頭をもった神様、ガネーシャ。ホテルの中や通り沿いにもガネーシャ像が設置され、人々が祈りを捧げていました。派手で巨大なオブジェも多く、1日中音楽もガンガン鳴り響いています。

インドでは年に何回か大きなプージャーが開催されます。RYT500の時にもお祭り級のプージャーに参加する機会がありました。また、そのうちレポートさせてもらいます(^^)


次回は、45日間のインドRYT200合宿終了!!卒業式や打ち上げの様子などをお伝えできればと思います。
それではまた。NAMASTE!!
本田ゆうすけ
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