アラフォーヨガ初心者!本田ゆうすけのインド修行記 【非日常的な日常編♯16】

 アラフォーヨガ初心者!本田ゆうすけのインド修行記 【非日常的な日常編♯16】
Nanayo Suzuki
本田雄介
本田雄介
2019-04-20

アラフォー体ガチガチのヨガ初心者、本田ゆうすけさんが本場インドでRYT500を取得するまでの波乱万丈!?エピソードをお届けする人気連載。今回は、日本では考えられないインドの風習、生と死の境界線があまり感じられないインドの火葬場についてなど、リアルなインドの文化をお届けします。隔週土曜更新。

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もともとRYT200を取得するために参加した、インドのヨガ合宿。タイミングよくRYT500も開催するという話を聞き、ほぼ即決で参加を申し込みました。前回はその経緯についてのお話。自身のさらなる成長に期待し、決意を新たにしたのでした。RYT200の合宿後に十日ほど帰国し、再度インドでRYT500の合宿に参加をします!

一方で、当時の問題といえば、連日お腹を下しっぱなしということ。毎日のカレー(もしくはカレーに似たスパイシーなもの)にもゲンナリ。衛生面がいまいちなインド、お腹を壊す原因は定かではありません。歯磨きの時に使う水道水かもしれませんし、ホテルの食事、道端で買うフルーツ、思い当たる節はいくらでもあります。スタッフが、注文されたチャイ(インド式ミルクティー)に指を突っ込んで味見していたり、スプーンには洗えばすぐとれるような汚れがついていたり…。飲食に限らず、気候・住環境においても、いろいろどうにかしたい事がたくさん。RYT500合宿に向けて、対策を練り始めるゆうすけでした(^_^;)

本田ゆうすけ
朝食はカレーじゃありません。パンとスープ、ヨーグルト。チャイも付いてます

カオス大国インド。日本では考えられない風習に、カルチャーショックを受けることも多々あります。今回は、そのうちの一つを紹介します。

平日の、ある日。ヨガメンバーと近くのビーチに出かけることに。一番近いビーチはホテルから歩いて5分くらいで行けますが、この日は少し離れた所まで足を延ばそうと。通称、“ゴールデンビーチ”。そこは観光客も多く、周辺にもリゾートホテルや様々なお店が並んでいます。夜になると、ビーチに屋台がずらりと明かりをともし、お祭りさながらの賑わい。夕食を食べた後に、オートリクシャをつかまえて出かけることにしました。

リクシャの荷台までギュウギュウに乗り込み、ゴールデンビーチへ。海沿いの大きな通りを10分ほど走ると、遠目にも煌々と浮かびあがるようなエリアが確認できます。夜8時でも、あちこちクラクションが鳴り響き、ガヤガヤと行き交う人々。

本田ゆうすけ
写真は別場所ですが、ちょっとしたリゾートビーチにはラクダが常駐してます

ゴールデンビーチに到着したら、まずは屋台巡り。食べ物、アクセサリー、洋服、雑貨、所狭しと商品が並べられているのを見ているだけで楽しめます。商品自体のバリエーションは少なくて、どの店も似たり寄ったりではありますが。以前の記事で紹介した、アディ○ス・ナイ○・プ○マの一流ブランド三社のロゴが全て詰め込まれたスポーツバッグを、ここでもたくさん目にしました(笑)。

本田ゆうすけ
屋台の一例。パッと見でカラフル!
本田ゆうすけ
噂のスポーツバッグ

一通り屋台を見終わった後、場所を移すことに。この日の目的地は、もう一つありました。それは、火葬場。インドでは、遺体を火葬して遺灰をガンジス川に流す風習があります。ヒンドゥー教徒の埋葬方法としては最良のものであり、輪廻の苦しみから抜け出すことができるとの説があります。僕が滞在したプリーという町は、ガンジス川から遠く離れていますので、海に遺灰を撒くようです。火葬場は、ビーチから道路を挟んで向かいの場所にありました。歩いて5分もかかりません。観光客がごった返すビーチの目と鼻の先で、一日中火葬が行われています。

本田ゆうすけ
火葬場内。4〜5ヶ所で薪が燃やされていました
本田ゆうすけ
外から見た火葬場。昼間も行われています

お寺の門構えのような脇を通り抜けると、少し開けた場所に。ただの空き地といった感じで、周辺の地べたには牛がパラパラと腰を下ろしています。一見どこにでもあるインドの日常風景ですが、ここはもう、火葬場。最初、人が寝ているのかと思ったくらい、自然に遺体が置かれています。何ヶ所かに敷き詰め置かれた木の枝は、遺体を燃やす薪。僕たちのように、どこか後ろめたい好奇心を持った、外部の人間も居合わせることができます。

衆人が見守る中、そのまま遺体が焼かれていきます。さすがにここではインド人も会話は控えめ。火の熱気がゆらゆら伝わってきて、パチパチという音が響きます。一番近くにいるのがご家族でしょうか。嘆き悲しむというよりは、ただ目の前の光景を眺めているだけに見えます。中には、携帯のカメラで撮影をする人もいます(地域や場所により、厳禁のところもあります)。

火葬番が棒のような物で、やや乱暴に感じるくらいに、遺体をつつきます。燃え残りが出ないように、遺体を崩していくのです。カースト制が無くなったはずのインドですが、身分の1番低い人、アウトカーストと呼ばれる人がこの仕事を請け負っているとのこと。時には、火葬後に燃え残った貴金属を、自分の懐へ。まだまだ生まれた境遇を変えられる仕組みは整っていません。

遺体を燃やす薪は、お金のある人ほど質の良いものを大量に用意できます。お金が無ければ、遺体の一部が燃え残ったまま、川や海に流されます。ガンジス川では、そんな火葬場のすぐ下流でも、平気で子供達は水遊びに興じているようです。「お前のカルマが浄化される」「善い行いをすると魂が救われる」と、観光客に薪を売りつける人もいるそうです。

1時間あまり、火を見つめながらただボーっとして、その場を離れました。入り口には火葬を待つ遺体が何体か並べられていて、その横をすり抜けて帰ります。目の前にはもう商店が並び、馬鹿笑いする店主がいて、アイスクリームやジュースが売られています。よく見るインドの日常です。生と死の境界線があまり感じられません。死というものを軽んじるわけでも、特別視するわけでもなく、ただの現象として受け入れているのでしょうか。

というわけで、何が書きたかったのかもよくわからないのですが。なんとなく、カオスの一部を見た感じです。何がいいとか、何が悪いとか、人は自分の生きてきた中で物差しを決めがちですが、少し視点や考え方を変えれば、ひっくり返ることもあるのでしょう。考えさせられたというよりも、考えすぎてもどうにもならないなと思った夜でした。
まとまりなくてすみません(^_^;)

次回は、RYT200の合宿終盤。最終試験に向けての話をできればと思います!

それではまた。NAMASTE‼︎
本田ゆうすけ
 

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