アラフォーヨガ初心者!本田ゆうすけのインド修行記【実際どうなの?インド編 ♯8】
アラフォー体ガチガチのヨガ初心者、本田ゆうすけさんが本場インドでRYT500を取得するまでの波乱万丈!?エピソードをお届けする人気連載。今回は、インドへのヨガ修行を考えている人が心配するであろう「不衛生」「危険」などインドのマイナスイメージに切り込んでいきます。どう防いだらいいのか、トラブルの対処法など、リアルなインドの実情は必見! 毎週土曜更新。
前回はヨガ合宿での休日の過ごし方を、いくつかお話させてもらいました。観光に行くもよし、ただただダラダラするのもよし。結局、仲間とおしゃべりして笑ってる時が、1番思い出に残ったりするんですけどね。
人間て勝手なもので、自分で望んで合宿に参加しているのに、「もう筋肉パンパンで無理~」「明日休みたーい!」と言い出したりもします(^^; でも休日を挟んでリフレッシュすると、モチベーションも復活していたりして。あんまり根を詰めすぎても逆効果なことが多いので、やっぱり何事もバランスが大事ですね!
さて、そんな楽しい休日も過ごすわけですが、忘れちゃいけないのは、「ここはインドである」ということ。皆さんはどんなイメージをインドに持っていますか?
「カレー」「ヨガ」「ガンジス川」「汚い」「治安が悪い」「カースト制度」…こんなところでしょうか。初回の記事で書いたように、僕自身も同様のイメージを持っていました。
インドで受けるヨガに興味を持つ方は多く、実際にSNSなどで質問を頂くこともあります。特にインドの治安や衛生面など、「安全に過ごすことができるのか」を懸念されている方がとても多いです。同期の中にも、インド行きを友人たちから心配され、インドに行ったら死ぬぞと脅かされ、ビビって申込みを1度キャンセルした女の子もいます。最終的には覚悟を決めて、再度申し込みの上、参加してました(笑)。そんな、みんなが不安を抱くインドでの「安全事情」についても、改めてお話したいと思います。
まず、食について。インド=カレーのイメージは、間違っていません。厳密に言うと、「スパイスや香辛料を効かせた、辛くてペースト状のもの」が多いです(笑)。素人から見ると全部カレーでも、“マサラ”“アルマター”“ダール”などのように、原料や調理法により呼び方も変わります。それ以外の料理も、基本的には辛いと思った方がよいです。見た目は大丈夫そうでも、「ノースパイシー?」「ノーチリ?」としつこく確認しないと、辛い何かが含まれているのでご注意を。
全体的に辛い味付けですし、食べ慣れないものなので、1週間くらいすると大体の人はお腹を壊します。お腹をこわす原因は、環境の違いによるストレス等もあるでしょうし、「水」にもあります。都会の方が汚いとか言いますが、どこにいても水道水は飲まないでください。慣れてくるまでは、歯磨き・うがいもミネラルウォーターでしといた方が間違いありません。
僕の周りでも、激しい下痢・嘔吐に見舞われた人はいました。ただ、深刻な病状や命に関わるものでなかったのは幸いです。正直、あまり食事に注意を払ってはいなかったので。滞在先で現地の人から情報を仕入れ、どの程度の警戒が必要なのか知っておいたほうが良いと思います。生もの・魚介類・乳製品などは特に注意です。
気候は地域・場所により様々ですが、年間通して気温は高く、沖縄本島に近いイメージ。4月〜9月くらいまでは日中の最高気温も35度を超える地域が多いです。雨季には湿度も90%を超えたりと、かなり不快指数の高い日が続きますし、食べ物だけでなく、リュックとかにもカビが生えてきます。体調も崩しやすいので、できればエアコンのある部屋をお勧めします。
暑い地域や途上国で増えるのが、デング熱・マラリアといった感染症のリスク。インドに行く際には、一通りの予防接種を受けたほうが安心でしょう。また、感染しないにしても、蚊は非常に多いです。ただでさえ寝苦しい夜、ようやくウトウトした頃に奴はやってきます。虫除けグッズもマストアイテム(現地でも買えます)!
その他では、狂犬病も有名ですね。牛に負けじと、犬も非常に多いです。猿も出没します。もし噛まれたり引っ掻かれたりしたら、すぐに病院で診てもらいましょう。狂犬病は致死率がほぼ100%と恐ろしい数字ですが、24時間以内に処置をとれば大丈夫です。ワクチン接種できる環境にあるのか、事前に確認しておくと安心。もちろん、できれば事前の予防接種も。
食あたりを含め、風邪など体調不良で薬を飲むなら、現地の薬の方が効く場合が多いです。
次に、犯罪について。個人的な見解も多分に含まれていますので、あくまでも参考までに‼︎
まず最初に言っておくと、合宿期間中に身の危険を感じたことは、1度もありません。ヒンドゥー教が大半であるインドにおいて、またはガンジーの影響によってか、非暴力の精神があるように思います。インド人は主張が激しく運転も荒く、所々で口喧嘩もしていますが、殴り合いの喧嘩は見たことがありません。
しかし一方で、ちょっと衝撃的な話も耳にしました。これはコーディネーターS氏から聞いた話ですが…「もし自分の乗った車が、人を轢いてしまったりした場合、速やかにその場から逃げてください」というもの。“車で人を轢いた悪い奴”は、人々からリンチを加えられる可能性もあるらしいので、巻き込まれないよう逃げろ、と。
そういった「正義」とか「大義」の名のもとに、過剰な制裁が加えられることがあるのも事実のようです。昨年は、児童売買の疑いをかけられた無実の人たちが、集団暴行されて死亡する事件もありました。
また、宗教的な対立感情から暴行に発展するようなケースも多く、根の深い問題です。
少し怖い話をしてしまいましたが、普通に日常生活を送る分には、このようなケースに遭遇する可能性は低いと思います。
次回は、より遭遇率の高い犯罪について。そして、ヨガ合宿の日常において、特に印象的だった出来事などを紹介していきたいと思います!
それではまた。NAMASTE!!
本田ゆうすけ
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