亜鉛不足を防ぐ! 朝ごはん、コンビニで選ぶべき組み合わせとは?|管理栄養士が解説

亜鉛不足を防ぐ! 朝ごはん、コンビニで選ぶべき組み合わせとは?|管理栄養士が解説
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忙しい朝、コンビニで朝ごはんを調達するという方は多いのではないでしょうか。おにぎりやパン、サンドイッチなど手軽に食べられる商品が豊富に揃っており、出勤前や通学前にさっと購入できる便利さが魅力です。 しかし、何気なく選んだ朝ごはんでは亜鉛が不足しがちなことをご存知でしょうか。亜鉛は免疫機能の維持や味覚の正常化、肌や髪の健康に欠かせないミネラルですが、体内に十分に貯蔵しておくことができないため、毎日の食事から摂取する必要があります。この記事では、コンビニで朝ごはんを選ぶ際に意識したい「亜鉛をしっかり補える組み合わせ」について、管理栄養士の視点からてご紹介します。

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コンビニ朝ごはんは手軽だけれど...

コンビニで人気の朝ごはんといえば、おにぎりや菓子パン、サンドイッチなどが挙げられます。しかし、これらの商品は炭水化物が中心で、亜鉛の含有量はそれほど多くありません。おにぎり1個に含まれる亜鉛は約0.5mg程度、菓子パンも同様にごく少量です。一方成人女性の1日あたりの亜鉛推奨量は8mg、成人男性は11mgであり、おにぎり1個だけでは必要量の5〜6%程度しかカバーできません。亜鉛不足が続くと、味覚障害や肌荒れ、免疫力の低下を招く恐れがあるため、朝ごはんの選び方を少し工夫することが大切です。

亜鉛補給のカギは「乳製品と種実類をプラス」

コンビニで亜鉛を効率よく補うポイントは、炭水化物中心の商品に乳製品や種実類を組み合わせることです。チーズやヨーグルトなどの乳製品、アーモンドやカシューナッツなどのナッツ類には比較的亜鉛が多く含まれています。コンビニにはこれらの商品がそのまま食べられる形で揃っているため、主食(おにぎりやパンなど)に「亜鉛源となる1品」を足すイメージで、上手に活用しましょう。

ナッツ
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おすすめは「チーズ+ミックスナッツ+牛乳」! 手軽に亜鉛をプラス

コンビニ朝ごはんでおすすめしたい組み合わせが「チーズ+ミックスナッツ+牛乳」です。プロセスチーズ1個(約18g)には約0.6mgの亜鉛が含まれ、ミックスナッツ1袋(約30g)には約1.2mgの亜鉛が含まれています。牛乳200mlには約0.8mgの亜鉛が含まれており、この組み合わせで合計約2.6mgの亜鉛を摂取できます。どれもコンビニの定番商品であり、そのまま食べたり飲んだりできる手軽さが魅力です。おにぎりやパンにこのセットをプラスできると、1日の必要量にぐっと近づきます。

この組み合わせが亜鉛補給に優れている理由

チーズや牛乳に含まれる動物性たんぱく質は、亜鉛の吸収を促進する働きがあります。植物性食品に含まれるフィチン酸は亜鉛の吸収を阻害することがありますが、動物性たんぱく質と一緒に摂取することでこの影響をある程度軽減できると考えられています。また、ナッツ類は亜鉛だけでなく、ビタミンEや不飽和脂肪酸も豊富に含んでおり、美容と健康の両面でメリットがあります。この組み合わせはたんぱく質・脂質・炭水化物のバランスが良く、腹持ちも良いため朝食として満足感があります。

パン派にはチーズパンがおすすめ

パンを朝ごはんにしたい方には、チーズが入ったパンを選ぶのがおすすめです。チーズパンやチーズデニッシュなど、チーズを使用したパンであれば亜鉛を摂取しながら朝食を楽しめます。さらにミックスナッツや牛乳を添えれば、亜鉛摂取量をより増やすことができます。全粒粉パンも亜鉛を含んでいるため、選択肢に入れてみてください。

チーズパン
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どのくらい食べればいい?

朝食では、チーズ1〜2個とミックスナッツ1袋(約30g)を目安にすると良いでしょう。牛乳やヨーグルトを1品添えると、さらに亜鉛摂取量を増やせます。毎朝すべてを揃える必要はなく、日によって組み合わせを変えても構いません。大切なのは、乳製品やナッツ類を1品プラスする習慣を続けることです。

知っておきたい注意点

ナッツ類は脂質が多いため、食べ過ぎるとカロリーオーバーになる可能性があります。1日30g程度を目安に食べる量をコントロールしましょう。また、乳製品にアレルギーがある方はナッツ類や大豆製品、全粒穀物などで代用してください。ナッツアレルギーがある方も同様に注意が必要です。塩分が添加されたナッツよりも、無塩タイプを選ぶと、血圧やむくみの面でもより健康的です。

おいしく続けられるアレンジ例

  • ヨーグルト+グラノーラ+アーモンド: ヨーグルトにグラノーラとアーモンドをトッピングするだけで、亜鉛たっぷりの朝食が完成します。グラノーラにはオーツ麦由来の亜鉛も含まれており、食物繊維も一緒に摂れます。
  • チーズトースト+カフェオレ: コンビニのチーズトーストに、牛乳たっぷりのカフェオレを合わせます。乳製品を重ねることで亜鉛摂取量がアップし、朝のカフェイン補給も同時にできます。
  • ビーフジャーキー+チーズ+野菜ジュース: 牛肉を乾燥させたビーフジャーキーは亜鉛が豊富な食品です。チーズと組み合わせれば亜鉛をしっかり摂取でき、野菜ジュースでビタミン類も補えます。
  • 豆乳+全粒粉サンドイッチ+ナッツバー: 豆乳には亜鉛が含まれており、乳製品が苦手な方にもおすすめです。全粒粉サンドイッチとナッツバーを組み合わせれば、植物性食品中心で亜鉛を補給できます。

まとめ

コンビニで朝ごはんを選ぶ際、おにぎりやパンだけでなく、チーズやミックスナッツ、牛乳などを1品プラスするだけで、亜鉛摂取量を大きく増やすことができます。どれも調理不要でそのまま食べられる商品ばかりなので、忙しい朝でも無理なく続けられます。チーズ入りのパンを選ぶ、ヨーグルトにナッツを加えるなど、少しの工夫で亜鉛補給の効率はさらに高まります。毎日のコンビニ朝ごはんを見直して、亜鉛不足の予防に役立ててみてはいかがでしょうか。

参考文献
・厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
・厚生労働省「令和元年国民健康・栄養調査報告」
・文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
・国立健康・栄養研究所「亜鉛解説」

記事監修/亘美玲
管理栄養士。病院栄養士として七年間勤務後、食品会社にて約十五年間、メディカルサプリメントや機能性表示食品の商品開発責任者を務める。自身の妊娠・出産、離乳食作りの経験をきっかけに母子栄養の研究を重ね、現在は産前産後ママの栄養サポート、栄養相談、料理教室、レシピ提案、執筆、栄養学講座など幅広く活動している。

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