納豆の亜鉛、ちゃんと吸収できてる?一緒に食べると吸収力が高まる食材とは|管理栄養士が解説

納豆の亜鉛、ちゃんと吸収できてる?一緒に食べると吸収力が高まる食材とは|管理栄養士が解説
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納豆には亜鉛が含まれていますが、そのまま食べても吸収されにくいのをご存じですか?いつもの「納豆+卵黄」の組み合わせが、実は亜鉛の吸収を高める理にかなった食べ方なのです。

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納豆の亜鉛が吸収されにくい理由

大豆製品には「フィチン酸」という成分が含まれており、これが亜鉛と結合して吸収を妨げます。納豆は発酵によりフィチン酸が減少しているため、豆腐や豆乳より吸収されやすいですが、それでも吸収率は高くありません。せっかくの亜鉛を無駄にしない工夫が必要です。

吸収を高める食材は「卵黄」

亜鉛の吸収を高めるのが「動物性たんぱく質」です。卵黄には良質なたんぱく質が豊富に含まれ、フィチン酸による吸収阻害を軽減してくれます。納豆に卵黄を落とす定番の食べ方は、栄養学的にも理にかなっていたのです。

卵黄
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なぜ動物性たんぱく質で吸収率が上がる?

動物性たんぱく質が消化される過程で生まれるアミノ酸が、亜鉛と結合して吸収されやすい形に変えてくれます。特に含硫アミノ酸(メチオニン、システイン)は亜鉛の吸収を助ける働きがあり、卵黄にはこれらが豊富に含まれています。

卵黄自体も亜鉛が豊富

卵黄には亜鉛の吸収を助けるだけでなく、卵黄自体にも亜鉛が含まれています。卵黄1個あたり約0.7mgの亜鉛が摂れ、納豆1パック(約0.8mg)と合わせると約1.5mgに。1日の推奨量(成人男性11mg、女性8mg)の約7~10%を補えます。

ビタミンCをプラスするとさらに効果高的

亜鉛の吸収をさらに高めたいなら、ビタミンCを組み合わせましょう。刻んだオクラやネギを加えたり、食後に柑橘類を食べたりするのがおすすめです。クエン酸も吸収を助けるため、梅干しとの組み合わせも効果的です。

柑橘
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吸収を妨げる食べ合わせに注意

食物繊維の摂りすぎは亜鉛の吸収を妨げることがあります。また、コーヒーや紅茶に含まれるタンニン、加工食品に含まれるリン酸塩も吸収を阻害します。納豆を食べるときは、食事中のコーヒーは控え、食後30分ほど空けてから飲むのがおすすめです。

参考文献

文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
厚生労働省 e-ヘルスネット「亜鉛」

記事監修/田中ひろか
管理栄養士。保育園栄養士、ダイエットインストラクターとして食事指導とレシピ提供の経験を経て渡豪。バイロンベイでのヨガリトリート中にベジタリアンの食生活を経験したことから、幅広い野菜の食べ方を知る。食を楽しみながら健康的なライフスタイルを築くため、「野菜をおいしく手軽に食べる方法」を研究中。現在はメルボルンに在住し、オンラインの食事指導とカフェのヴィーガン、ベジタリアンメニューの提案に携わっている。

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