“間食”から見直せば始めやすい! むくみ対策の第一歩は「1日 食塩相当量−1g」管理栄養士が教える
春は、むくみが気になりやすい季節です。 「なんとなく顔が重い」「夕方になると脚がパンパンになる」そんなふうに感じる方も多いのではないでしょうか。 むくみは、体の中の水分バランスが乱れているサインのひとつです。塩分のとりすぎ、長時間同じ姿勢でいること、睡眠不足、ストレスなど、さまざまなことが重なって起こりやすくなります。 だからこそ、毎日の食事を少しだけ見直してみることが大切です。
そこで始めたいのが、「1日、食塩相当量−1g」。
ほんの少しに見えても、減塩は血圧対策の第一歩として大切です。
でも、減塩って大変そう。
毎回量るのは面倒だし、調理から全部見直すとなるとハードルが高く感じますよね。
そこでおすすめしたいのが、コントロールしやすい“間食”の見直しです。
おやつや軽食を少し置き換えるだけでも、「塩−1g」は意外と始めやすいのです。
春は、むくみが気になりやすい季節
春は、
朝晩の寒暖差
環境の変化によるストレス
生活リズムの乱れ
などが重なりやすい時期です。
こうした変化によって自律神経のバランスが乱れると、体調が揺らぎやすくなり、むくみを自覚しやすくなる人もいます。
そこに食塩(ナトリウム)のとりすぎが重なると、体は水分をため込みやすくなり、顔や脚のむくみとしてあらわれやすくなります。
むくみやすい季節こそ、ヨガは食事と併用で
ヨガは
- 筋ポンプ作用のサポート
- 静脈還流のサポート
- リラックスによる自律神経ケア
に役立つと考えられます。
とくに、座りっぱなしや立ちっぱなしが続いたときの重だるさ対策には、体をやさしく動かすことが助けになります。
ただし、塩分の多い食事が続いていると、体は水分をため込みやすい状態になりがちです。むくみが気になる時期こそ、ヨガや軽い運動に加えて、食事もいっしょに整えていくのがおすすめです。
日本人は、食塩をとりすぎている傾向
日本人は、食塩摂取量が多い傾向にあります。塩分の多い食事が続くと、体は水分を保持しやすくなり、むくみの一因になります。
World Health Organization(WHO)は、成人の食塩摂取量を1日5g未満に抑えることを推奨していますが、一方、日本では平均摂取量は依然として高く、令和5年の国民健康・栄養調査では、20歳以上の食塩摂取量の平均値は9.8g/日、男性10.7g/日、女性9.1g/日と報告されています。
また、日本人の食事摂取基準(2025年版)では、18歳以上の食塩相当量の目標量は、男性7.5g未満、女性6.5g未満とされています。
ちなみに、アメリカの平均的なナトリウム摂取量は約3,400mg/日で、食塩換算では約8.6g/日。日本の平均摂取量は、それを上回る水準です。
むくみの生理学的メカニズム
ナトリウムは、細胞外液の主要な電解質であり、体内の水分バランスに深く関わっています。
- ナトリウムの摂取量が増える
- 体は水分を保とうとする
- 腎臓での水分再吸収が増える
- 細胞のすき間に水分がたまりやすくなる
この結果、顔や下肢などにむくみが出やすくなります。
さらに、塩分のとりすぎが続くと血圧上昇にもつながりやすく、長い目で見ても、食塩のとりすぎには注意が必要です。
減塩と血圧・循環への影響
食塩摂取量を減らすことは、収縮期血圧・拡張期血圧の低下に関連することが、多くの研究で示されています。
減塩は、むくみ対策だけでなく、血圧管理の面からも大切な食事改善です。
また、カリウムをしっかりとることも、ナトリウムの排泄を助け、血圧対策に役立ちます。
野菜、果物、いも類、豆類などを上手に取り入れていきたいですね。
1日−1gの減塩から始めよう!
食塩1gは、ナトリウムに換算すると約400mg。
小さな減少に見えても、毎日続けることに意味があります。
「いきなり薄味にする」のではなく、まずは1日−1gを目標にしてみましょう。
その第一歩として取り組みやすいのが、間食の見直しです。
まずはこれだけ!「間食の高塩分食品」を置き換える
間食で選びやすい加工食品の中には、思っている以上に塩分を含むものがあります。
※食塩相当量は商品によって差があるため、実際には栄養成分表示を確認するのがおすすめです。
ポテトチップス1袋(1~3g)
→ 無塩ナッツ(0g)
→ −1~3g
商品によっては、これだけで−1g以上の減塩になることもあります。
塩せんべい数枚(1枚0.2~0.4g)
→ 素焼きせんべい
→ −0.2g前後/枚
数枚の積み重ねで、−1g近くになることもあります。
ソーセージパン、焼きそばパン、ハムマヨパン1個(1.5~2.5g)
→ 焼き芋,ふかし芋
→ 1.5g~2.5g
商品によっては、−1.5〜2.5g程度の減塩につながります。
塩分を含むビスケットやクラッカー、加工菓子(0.4~0.6g)
→ ヨーグルト+果物
甘いものが欲しいときにも満足しやすく、塩分はぐっと抑えられます。
まずは、間食を見直すだけでも、−1gは十分に目指せます。
加工食品は便利ですし、全部やめる必要はありません。
大切なのは、「ゼロにすること」ではなく、「少し減らしてみること」です。
いつものおやつをひとつ替えるだけでも、体は少しずつ変わっていきます。
無理なく続けられるところから、始めてみませんか。
体が少し軽く感じられると、明日の自分がちょっと楽しみになりますよ。
参考文献:
World Health Organization. Guideline: Sodium intake for adults and children. 2012.
World Health Organization. Guideline: Potassium intake for adults and children. 2012.
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