糖尿病家系の人が、外食時に必ず守るべき「食べ順」の医学的ルール|医師が解説
「家系的に糖尿病が多いんです」――こう言う人、実はかなり多いです。親、祖父母、叔父叔母…振り返るとズラッと並ぶケースも珍しくありません。でもここで誤解しがちなのが、「遺伝だから仕方ない」という諦め。実際には、糖尿病家系かどうかで差が出るのは“なりやすさ”であって、外食の食べ方ひとつで、血糖の跳ね上がり方は大きく変えられます。医師が解説します。
糖尿病家系は「血糖スパイク」を起こしやすい体質
特に重要なのが「何を食べるか」よりも、「どの順番で食べるか」。これは感覚論ではなく、きちんと医学的な裏付けがあります。
糖尿病家系の人は、インスリン(血糖を下げるホルモン)の働きが弱めな傾向があります。そのため、同じ食事をしても、
・血糖が急激に上がり
・下がるのに時間がかかり
・血管がダメージを受けやすい
という特徴があります。
特に外食は要注意。
白米・麺・パンが中心、量も多め、食べるスピードも早くなりがち。これが重なると、食後30〜60分で血糖がジェットコースターのように急上昇します。
この急上昇、いわゆる「血糖スパイク」が続くと、以下のリスクが一気に高まります。
- 動脈硬化
- 心筋梗塞
- 脳卒中
だからこそ、糖尿病家系の人は血糖を上げない努力より、「急に上げない工夫」が重要なんです。
外食で絶対に崩してはいけない「黄金の食べ順」
結論から言います。糖尿病家系の人が守るべき食べ順はこれです。
- 野菜・海藻・きのこ
- 肉・魚・卵・大豆
- ごはん・パン・麺
いわゆる「ベジファースト」ですが、これには理由があります。
最初に食物繊維を入れると、
・胃から腸への移動がゆっくりになる
・糖の吸収スピードが落ちる
・血糖の急上昇が抑えられる
その後にタンパク質や脂質を入れることで、さらに吸収は穏やかになります。
逆にやってはいけないのが、
☑︎ お腹すいたから、とりあえずごはん
☑︎ ラーメンは最初に麺から
これ、血糖スパイク一直線です。
ある50代男性(父も祖父も糖尿病)は、外食時に食べ順を変えただけで、食後血糖とHbA1cが改善した例もあります。量もメニューも同じ、順番だけです。
実践しやすい「外食別・食べ順のコツ
「理屈はわかるけど、外食だと難しい」・・・そう感じる人も多いですよね。
でも工夫はできます。
定食なら
→ まず味噌汁・小鉢・サラダ
→ 次に主菜
→ 最後にごはん
ラーメンなら
→ 具(もやし・チャーシュー)から
→ スープ少量
→ 麺は最後にゆっくり
丼ものなら
→ いきなりかき込まない
→ 上の具を先に食べる
完璧じゃなくていいんです。「最初の数口を何にするか」だけでも、血糖の動きは変わります。
まとめ:糖尿病家系こそ「順番」が最大の武器になる
糖尿病家系であることは、変えられません。でも、外食時の「食べ順」は今日から変えられます。
- 血糖は急に上げない
- 量よりスピードと順番
- 外食=危険、ではなく「扱い方次第」
この意識がある人とない人で、10年後の血管、心臓、腎臓はまったく違います。
「何を食べるか」より、「どう食べるか」。糖尿病家系の人にとって、これは最強の予防医学です。
今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。
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