「食後は眠くて動けない…」→少しの工夫で変わる!血糖値スパイクを起こさない食べ方のコツ
お昼ごはんを食べた後、どうしても眠くなってしまう…。実はそれ、“血糖値スパイク”が原因かもしれません。食後の血糖値スパイクを起こさないためには、意外にも「冷やご飯」が役立つこと、ご存じですか?今回は、「冷ご飯」が食後の眠気防止になる理由と、食べ方のアイデアをご紹介します。
なぜ食後に眠くなるのか?
食事でご飯やパンなどの糖質をとると、血糖値は一気に上昇します。すると体は血糖値を下げるためにインスリンを大量に分泌。その反動で血糖値が急降下し、脳がエネルギー不足に陥ってしまうのです。この血糖値の乱高下が食後の強烈な眠気の正体です。
食後の眠気を防ぐ救世主「冷やご飯」
ご飯には糖質が多く含まれますが、その糖質の中にはレジスタントスターチという難消化性でんぷんが含まれます。これは食物繊維と同じような働きがあり、腸での吸収がゆるやかで、血糖値の急上昇を防ぐことができます。温かいご飯が冷める過程でこのレジスタントスターチは増えることがわかっています。つまり、同じお米でも温かいご飯より冷やご飯の方が血糖値が上がりにくいということです。
今日からできる!冷やご飯活用アイデア!
1日の中で眠気を抑えたいのは昼食後という方が多いのではないでしょうか。今回は、昼食で血糖値を上げないための「冷やご飯」活用法をご紹介します。
朝ににぎったおにぎりやお弁当を持参する
→外食では美味しい温かいご飯が出てきますが、おにぎりやお弁当を持参することで血糖値が上がりにくい「冷やご飯」も美味しく食べられます。
サラダボウルでおしゃれなランチ
→冷やご飯にサラダやツナ、ゆで卵、味付けしたミンチを乗せると、冷やご飯を美味しくおしゃれに食べられます。栄養も満点でおすすめ!
冷製茶漬け
→冷たい出汁やお茶をかけてさっぱりと軽い昼食に
手巻き寿司や散らし寿司で豪華ランチ
→酢飯にすれば冷やご飯は主役に!納豆やかにかま、たまご焼きを巻いたり、散らしたりして手軽にお寿司ランチも楽しめます。
眠気防止のプラスα
さらに、冷やご飯に野菜やきのこ、海藻をプラスすれば食物繊維が加わり、血糖値の安定効果がアップ。また、よく噛むことも眠気防止につながります。そして食後は食器を片付けたり軽く歩くなど少し体を動かす方が、より血糖値の上昇を防ぐことができ、午後をすっきり過ごせます。
まとめ
食後の眠気の原因は、血糖値スパイク。“冷やご飯”は、誰でも簡単に取り入れられる意外な眠気対策です。食べ過ぎはもちろんよくないですが、冷やご飯をお弁当やおにぎり、サラダボウルなどに取り入れ、午後のパフォーマンスをスッキリ保ちましょう!
【参考】
ライター/浅野いずみ
行政管理栄養士として保育園や老人ホーム等の施設衛生・栄養管理の指導に従事。その後フリーランスとして特定保健指導やダイエットプランナーとして個人の栄養や健康をサポートしている。食材の持つ力や組み合わせ、効果的な調理法についてのテーマを中心に、食べることが楽しくなるような執筆を心掛けている。
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