「親が高血圧なら自分も」は確定?医師が教える、「遺伝の壁」を越えるための40代からの生活防衛術
「うちは親父が高血圧だったから」――健康診断で血圧が少し高めに出ると、こう言って半ばあきらめモードになる人、意外と多いです。確かに、高血圧には遺伝的な要素があります。でも、それって“確定”なんでしょうか?結論から言うと、遺伝=運命ではありません。ただし、「何もしなければ似てくる」のも、また事実。40代は、その分かれ道に立つ年代です。医師が解説します。
高血圧は「遺伝」より「受け継いだ生活」が原因なことも多い
医学的には、高血圧の発症には遺伝が関与するとされています。ただし、いわゆる「遺伝する病気」とは少し違います。親から直接「高血圧そのもの」をもらうというより、なりやすい体質を受け継ぐイメージです。
そして実は、それ以上に影響が大きいのが「生活習慣」。
- 味の濃い食事が当たり前
- 外食・加工食品が多い
- 運動する習慣がない
- ストレスをため込みがち
これ、よく考えると「親と同じ生活」をしていませんか?
ある40代男性は、「父も祖父も高血圧だったから仕方ない」と思っていました。
でも話を聞くと、食事内容も晩酌の量も、驚くほど父親そっくり。
遺伝というより、生活を丸ごとコピーしていたわけです。
40代から血圧が上がりやすくなる“リアルな理由”
若い頃は多少無茶しても血圧は上がりにくい。でも40代に入ると、急に数字が動き始めます。これには理由があります。
- まず、血管のしなやかさが落ちてくる。
- さらに、内臓脂肪が増えやすくなり、血管の内側に負担がかかる。
- 加えて、仕事や家庭の責任が増え、慢性的なストレス状態になりやすい。
この「血管の老化 × ストレス × 生活習慣」が重なると、遺伝的に“なりやすい人”は一気に表に出てきます。
実際、「35歳までは正常だったのに、40代で一気に上がった」というケースは珍しくありません。
だからこそ40代は、まだ戻せる最後のチャンスでもあるんです。
遺伝の壁を越えるために、今日からできる生活防衛術
高血圧対策というと、「減塩!」だけが注目されがちですが、それだけでは足りません。
ポイントは3つ。
血圧を“測る習慣”を持つこと。
病院だけでなく、家でも測る。数字を見るだけで意識が変わります。
完璧を目指さない運動。
ジムに行かなくてもOK。エレベーターを階段にする、1駅分歩く。それで十分です。
ストレスの扱い方を変えること。
真面目な人ほど、我慢して血圧を上げます。「まあいいか」を意識的に作るのも、立派な治療です。
親と同じ人生を歩く必要はありません。
同じ体質でも、違う選択はできる。それが40代の強みです。
まとめ:「遺伝だから仕方ない」で終わらせない
親が高血圧だからといって、自分もそうなると決まったわけではありません。
でも、「何もしなければ似てくる」のは確か。
手遅れになる前に、
・生活を少し見直す
・数字と向き合う
・無理をしすぎない
それだけで、血圧の未来は変わります。
遺伝はスタート地点。どこまで進むかは、40代からの選択次第です。
今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。
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