鼻血が続くのは乾燥だけが原因じゃない?実は血圧のサインかも…医師が解説

鼻血が続くのは乾燥だけが原因じゃない?実は血圧のサインかも…医師が解説
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甲斐沼 孟
甲斐沼 孟
2026-01-01

冬場や季節の変わり目になると、「最近、鼻血がよく出るんだよね」「ティッシュで拭いたら血がついた」なんて声をよく聞きます。多くの人は「乾燥しているから」「鼻をかみすぎたかな」と軽く考えがち。でも、もし特にぶつけた覚えもないのに鼻血が続くとしたら、ちょっと気にしてほしいポイントがあります。それが血圧。実は鼻血は、高血圧が体から出している“静かなサイン”のひとつかもしれないんです。医師が解説します。

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鼻血はなぜ出る?いちばん出血しやすい場所がカギ

鼻の中には、細かい血管がびっしり集まっている場所があります。特に鼻の入口近くにある「キーゼルバッハ部位」と呼ばれる部分は、血管が表面に近く、とてもデリケート。

ここは、
・乾燥
・鼻を強くかむ
・アレルギーでこすりすぎる
といったちょっとした刺激でも切れやすい場所です。

ただし問題は、「何度も」「理由なく」出る場合。

血圧が高い状態が続くと、血管の内側に常に強い圧がかかります。そうなると、もともと弱い鼻の毛細血管が耐えきれず、パチッと切れてしまう。これが、高血圧と鼻血の意外な関係です。

「昔より鼻血が止まりにくくなった」
「片方の鼻だけ、やたら出る」

そんな変化があれば、体の中で血管が悲鳴を上げているサインかもしれません。

高血圧は“症状がない病気”だからこそ見逃される

高血圧の怖いところは、ほとんど自覚症状がないこと。
頭痛もない、めまいもない、元気に動けている。だから放置されやすいんです。

でも血管の中では、
・圧がかかり続け
・血管の壁が硬くなり
・もろくなっていく
という変化がじわじわ進行しています。

鼻血は、その変化が外に見える形で出た数少ないサインのひとつ。

特に注意したいのは、以下にあてはまる人が「最近、鼻血が増えた」と感じたときです。

⚫︎ 40代以降
⚫︎ 健診で「血圧高め」と言われたことがある
⚫︎ 家族に高血圧の人がいる

「たまたま」で片づけず、一度血圧を測ってみる。それだけでも意味があります。

鼻血が続くとき、どう対応すればいい?

まず、鼻血が出たときの基本。

・上を向かない
・小鼻をつまんで、前かがみで5〜10分圧迫

これは意外と知られていませんが、上を向くと血を飲み込んでしまい、気持ち悪くなるだけなんです。

鼻血
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鼻血が繰り返す場合

  • 家庭用血圧計で数日測る
  • 耳鼻科+内科、どちらかで相談

この流れがおすすめです。

血圧が高めな場合

  • 塩分を控える
  • 夜更かしを減らす
  • お酒を少し控える

といった、基本的な生活調整だけでも血管への負担は変わってきます。

「鼻血=鼻の問題」と思い込まず、血管全体の話として考えることが大切です。

まとめ

鼻血は、乾燥や刺激だけが原因とは限りません。特に「理由なく何度も続く鼻血」は、血圧が高くなっているサインの可能性があります。高血圧は自覚症状が乏しいからこそ、こうした小さな変化が貴重なヒントになります。

「ちょっと多いかも?」

そう感じたら、一度立ち止まって血圧をチェックしてみてください。
鼻は、体の中の血管状態をそっと教えてくれる“窓”なのかもしれません。

今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。

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