鼻血が続くのは乾燥だけが原因じゃない?実は血圧のサインかも…医師が解説
冬場や季節の変わり目になると、「最近、鼻血がよく出るんだよね」「ティッシュで拭いたら血がついた」なんて声をよく聞きます。多くの人は「乾燥しているから」「鼻をかみすぎたかな」と軽く考えがち。でも、もし特にぶつけた覚えもないのに鼻血が続くとしたら、ちょっと気にしてほしいポイントがあります。それが血圧。実は鼻血は、高血圧が体から出している“静かなサイン”のひとつかもしれないんです。医師が解説します。
鼻血はなぜ出る?いちばん出血しやすい場所がカギ
鼻の中には、細かい血管がびっしり集まっている場所があります。特に鼻の入口近くにある「キーゼルバッハ部位」と呼ばれる部分は、血管が表面に近く、とてもデリケート。
ここは、
・乾燥
・鼻を強くかむ
・アレルギーでこすりすぎる
といったちょっとした刺激でも切れやすい場所です。
ただし問題は、「何度も」「理由なく」出る場合。
血圧が高い状態が続くと、血管の内側に常に強い圧がかかります。そうなると、もともと弱い鼻の毛細血管が耐えきれず、パチッと切れてしまう。これが、高血圧と鼻血の意外な関係です。
「昔より鼻血が止まりにくくなった」
「片方の鼻だけ、やたら出る」
そんな変化があれば、体の中で血管が悲鳴を上げているサインかもしれません。
高血圧は“症状がない病気”だからこそ見逃される
高血圧の怖いところは、ほとんど自覚症状がないこと。
頭痛もない、めまいもない、元気に動けている。だから放置されやすいんです。
でも血管の中では、
・圧がかかり続け
・血管の壁が硬くなり
・もろくなっていく
という変化がじわじわ進行しています。
鼻血は、その変化が外に見える形で出た数少ないサインのひとつ。
特に注意したいのは、以下にあてはまる人が「最近、鼻血が増えた」と感じたときです。
⚫︎ 40代以降
⚫︎ 健診で「血圧高め」と言われたことがある
⚫︎ 家族に高血圧の人がいる
「たまたま」で片づけず、一度血圧を測ってみる。それだけでも意味があります。
鼻血が続くとき、どう対応すればいい?
まず、鼻血が出たときの基本。
・上を向かない
・小鼻をつまんで、前かがみで5〜10分圧迫
これは意外と知られていませんが、上を向くと血を飲み込んでしまい、気持ち悪くなるだけなんです。
鼻血が繰り返す場合
- 家庭用血圧計で数日測る
- 耳鼻科+内科、どちらかで相談
この流れがおすすめです。
血圧が高めな場合
- 塩分を控える
- 夜更かしを減らす
- お酒を少し控える
といった、基本的な生活調整だけでも血管への負担は変わってきます。
「鼻血=鼻の問題」と思い込まず、血管全体の話として考えることが大切です。
まとめ
鼻血は、乾燥や刺激だけが原因とは限りません。特に「理由なく何度も続く鼻血」は、血圧が高くなっているサインの可能性があります。高血圧は自覚症状が乏しいからこそ、こうした小さな変化が貴重なヒントになります。
「ちょっと多いかも?」
そう感じたら、一度立ち止まって血圧をチェックしてみてください。
鼻は、体の中の血管状態をそっと教えてくれる“窓”なのかもしれません。
今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。
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