毎日一杯で変わる!“血管年齢”が若返る飲み物とは?【管理栄養士が解説】
健康のためにもしなやかに保ちたい「血管」。加齢や生活習慣の乱れにより、血管は少しずつ硬くなり、血流が滞りやすくなります。これが「血管年齢」が上がるという状態です。動脈硬化が進むと、高血圧や心筋梗塞、脳梗塞などのリスクも高まります。 血管のしなやかさを保つためには、食事や運動などの生活習慣を見直すことはもちろん、日々の飲み物選びも大切です。 今回の記事では、管理栄養士の視点から血管の若返りに役立つ飲み物を3つご紹介します。
血管年齢が老化する原因とは?
血管が老化する要因は、加齢や生活習慣によるダメージです。食生活の乱れ・運動不足・睡眠不足・過剰なストレス・喫煙などは血管年齢を上げる要因となります。
また、高血圧や脂質異常症などの生活習慣病は血管の柔軟性が失われやすくなり、動脈硬化のリスクを上げてしまいます。
血管をしなやかに保つ飲み物とは
「血管年齢が若返る」という表現は、血管の老化を遅らせ、健康な状態を保ちやすくするという意味で使われています。血管をしなやかに保つためにおすすめな飲み物を3つ紹介します。
①緑茶
日本人にとってなじみ深い緑茶は血管の味方です。
緑茶に含まれる「カテキン」は、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)の酸化を防ぎ、動脈硬化の進行を抑える働きがあります。また、血圧の上昇を抑える働きも報告されています。
抹茶には茶葉まるごとの栄養が含まれ、ビタミンCなどの抗酸化成分も同時に摂取できるため、食後や間食時に取り入れてみましょう。温かいお茶は血流を促してくれるため、これからの寒い季節におすすめです。
②コーヒー
コーヒーにはポリフェノールの一種である「クロロゲン酸」が含まれ、血管の酸化を防ぎ、炎症を抑える働きがあります。
日本人を対象にした研究でも「1日2〜3杯のコーヒーを飲む人は、心血管疾患のリスクが低い」という報告があります。
ただし、カフェインの摂りすぎは睡眠や血圧に影響をおよぼす可能性があるため、1日2~3杯までにしましょう。カフェインレスコーヒーも血管への効果が期待できます。
③トマトジュース
トマトに含まれているリコピンという成分には、血管の健康を保つために大切な抗酸化作用があります。また、トマトジュースには血中の中性脂肪やLDLコレステロールを低下させるのに役立ち、心血管疾患のリスクを下げることが期待されています。
塩分の摂り過ぎは高血圧を招き、血管に負担がかかります。そのため、トマトジュースは無塩タイプを選び、1日コップ一杯程度までを摂取するとよいでしょう。
まとめ
血管年齢は加齢とともに高まりますが、食生活の乱れ・運動不足・睡眠不足などで老化が加速しやすくなります。一方で、食事や飲み物の工夫で血管を健やかに保つことに役立ちます。緑茶の「カテキン」、コーヒーの「クロロゲン酸」、トマトジュースの「リコピン」などを取り入れることで、血管をしなやかに保つことや動脈硬化の予防につながります。毎日の飲み物を賢く選んで血管の健康を守りましょう。
【参考文献】
・茨城県メディカルセンター 血管年齢とは?動脈硬化を防ぐために血管を健やかに保とう(2022年9月)
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