ヨガ×瞑想で心の平和を学ぶ、オランダの「Inner Peace Conference」をレポート
3年前からオランダのアムステルダムで開催されているヨガイベント「Inner Peace Conference」(インナーピースカンファレンス)。秋の週末の2日間を使って、心の平和や怒りの手放し方、赦し方について、ヨガや瞑想を中心としたプログラムから学ぶイベントで、オランダをはじめヨーロッパ中で注目を集めています。
聖なる場「教会」でヨガ・瞑想・智慧・アート・音楽のイベント
「Inner Peace Conference」は2016年から毎年開催されており、2018年の開催で3回目。週末2日間にわたり、ヨガ・瞑想・智慧・アート・音楽の5つのカテゴリーのイベントがアムステルダム市内の4つの教会(ザイド教会、フォンデル教会、アムステル教会、デダウフ)にて同時並行で行われます。
プログラムは全て英語。このイベントに限らず、アムステルダム市内では英語が話せる人がほとんどで、英語で行われているヨガクラスも多いです。
高い天井、ステンドグラスから差し込む太陽の光。普段は神に祈りを捧げる聖なる場で行うヨガ、瞑想、チャンティングは、内面と真摯に向き合うことのできる素晴らしい経験。
物理的平和と心の平和とは?
かのダライ・ラマ法王も、Inner Peace(心の平和)の大事さを繰り返し説いています。物理的平和と心の平和のうち、まず心の平和から始めなければならず、それは自分の中の「怒り」という武器を捨てる「内側の武装解除」から始まるのだと。
ただ、なかなか自分一人ではどのように始めればいいのかわからないというのも本音。そんな私たちのための手ほどきとして、この「Inner Peace Conference」の空間や場所が用意されているのだと感じました。イベントの「Wisdom(智慧)」パートでは、古代仏教の智慧や知識に加えて最新の脳科学や心理学などの研究結果も発表され、科学的な見解も聞くことができます。最近日本でも聞かれるようになった「コヒーレンス」(一貫性や統一性を表し、脳と心臓の調和状態という意味で使われることも)を意識しながら行う瞑想法も学ぶことができました。
それ以外にも、世界に8人しかいないプラニックヒーラーであるMaster Hector Ramosは、「Inner Peace」を育てていくための具体的な方法を教えてくれました。いま外界で起こっていることをマインドフルに味わいながらも、同時に胸のあたりにある炎のイメージに意識を向け、それを大きくしていくことをイメージしながら呼吸します。そしてそのエネルギーを車輪であるチャクラの力で上下に交流させていきます。また、その状態をあたかも鏡を通して見つめているようにして自分に対して微笑みます。口角を上げることは胃腸の働きをよくするだけでなく、赦しにもつながるのだそうです。「私が若い頃、師匠であるリンポチェに、『師匠は赦せとおっしゃいますが、できません』と苦情を申し立てたことがあるのですが、師匠の答えは『いいからやれ(Just do it)』だった」とMaster Hector Ramoが笑いながら話してくれました。
選択制なので一人で全てのプログラムに参加することはできないのが残念ですが、怒りの手放し方、瞑想を通して他人との関係においての中で平安を築いていく方法、スピリチュアル心理学、セクシュアリティについてなど、多くのスピーカーが多岐にわたるテーマで講演やワークショップを行います。
ペアワークなどでお近づきになった人に、他のプログラムに参加した感想を聞いてみるのもいいかもしれません。人種、性別、年齢を超えた(赤ちゃんもいました!)様々な人たちと一体となって平和のために祈りを捧げるエネルギーが感じられるのも醍醐味。
クリスタルボウルやマントラコンサートも
「Musicのパート」は両日とも夕方から夜間にかけてのスケジュールとなっており、チベットシンギングボウルとマントラコンサート、ヨガニードラコンサート、ゴングとクリスタルボウルコンサートなど多彩なラインナップ。音、振動、光、そして自分自身や他の人とのつながりを感じながらの穏やかな一日の締めくくりとなりました。
最終日、非常に濃い2日間を共に過ごした仲間たちと、内側の静けさを味わう時間を過ごしました(瞑想の動画はFacebookのthe Inner Peace Conferenceのページで観ることができます)。
平安や繋がり、幸福などについて感じたり考えたりするきっかけをもらった貴重な週末でしたが、これを「贅沢」ではなく「日常」にするためには、私たちが日々の生活の中でさらにヨガや瞑想に親しむことが必要だと感じました。それは私たちに与えられた、楽しく、やりがいのある宿題かもしれません。
Wisdom in Business
カンファレンスに先立つ前日の金曜日には「私たちの智慧がどのようにビジネスを変えていくことができるか」というテーマについて、国内外からの4名のゲストによるスピーチがコンサートホール「コンセルトヘボウ」で行われていました。呼吸法や瞑想などの実践も交えながらの講演とフロアとのやりとりにおける具体的なアドバイスの中で、参加者一人一人が、「私たちのビジネスや仕事人生がサステナブル(持続可能)で健康的であるために何から始めたら良いか?」について気づきの多い時間でした。
ノーベル平和賞に過去3回ノミネートされたDr. Scilla Elworthyは、これからの時代における(女性性)の重要性についてエネルギッシュに問いかけました。彼女によると、女性性は男女両方に内在しており、要素としてケア、相互のつながり、直感、傾聴、思いやり(Compassion)などが含まれるといいます。どのように私たち一人一人が女性性を開発し、発揮していくことができるかについて考え始める良いきっかけとなりました。
昼食には美味しいヴィーガンバーガーが各自に配られ、その他の休憩時にもナッツやドライフルーツなど、体が喜ぶおやつがたくさん。また飲み物も、お茶やデトックスウォーターなど様々なフレーバーを試すことができ、Yogi Teaはいくつか試した後、気に入った味があれば近隣のスーパーで購入可能。日本には広く流通していないので良いお土産にもなります。
イベントのクライマックスでInner Peaceへの思いが一体に
午後の部の終盤には、Inner Peaceに関するキーワードを参加者全員が書いて紙飛行機にして壇上まで飛ばし、アーティストがそこに書かれた言葉を使って即興の歌詞とメロディーで歌うというパフォーマンスが行われ、場内は大変盛り上がり。
来年に向けて
次回、2019年の開催日程が2019年10月5日(土)・6日(日)と決定しました(アーリーバードチケットはすでに発売中)。第4回目となるInner Peace Conferenceではどんな気づきが得られるのか、今から楽しみです。詳しくはInner Peace Conferenceのwebサイトからチェックしてください。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。
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