冷えやすい・体温が低いのは"太もも裏が硬い"から。血流を戻すハムストリング伸ばし
手足が冷たい、体温が低い…そんな悩みはありませんか?実は、その原因は太もも裏の硬さにあるかもしれません。デスクワークや運動不足で太もも裏のハムストリングスが硬くなると、血流が滞り、下半身に冷えが生じます。今回は、硬くなったハムストリングスを伸ばして血流を改善し、体を温めるハムストリング伸ばしをご紹介します。
太もも裏が硬いと冷えや低体温を招く理由
太もも裏が硬いと冷えや低体温を招く主な理由は、血液循環の悪化にあります。太もも裏のハムストリングス(大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋)は、歩行時に収縮・弛緩を繰り返し、血液を心臓に押し戻す筋ポンプ作用を担っています。しかし、デスクワークで長時間座っていたり、運動不足が続いたりすると、ハムストリングスが硬く縮んでしまいます。硬くなった筋肉は血管を圧迫し、血流が滞るため、下半身に冷たい血液が溜まりやすくなります。さらに、筋ポンプ作用が弱まることで、全身の血液循環が悪化し、手足の末端まで温かい血液が届かず、体温が上がりにくくなるのです。
太もも裏を伸ばして血流を改善することで期待できる効果
太もも裏のハムストリングスを伸ばして血流を改善すると、体温が上がりやすくなります。硬くなったハムストリングスをストレッチすることで、筋肉が緩み、圧迫されていた血管が開放されます。その結果、下半身に溜まっていた血液が心臓に戻りやすくなり、全身の血液循環が活性化されます。また、ハムストリングスの柔軟性が回復すると、歩行時の筋ポンプ作用が正常に働くようになり、日常動作での血流促進効果が持続します。これにより、手足の末端まで温かい血液が届き、冷えが解消されます。さらに、血流が改善されることで基礎代謝も向上し、太りにくい体質へと変化していきます。
血流を戻すハムストリング伸ばしのやり方
1. 仰向けに寝て、両膝を立てます。右脚を天井に向けて伸ばし、両手で右の太もも裏を支えます。膝は軽く曲げた状態でかまいません。左脚は床につけたままにして、骨盤を安定させます。
2. 息を吐きながら、右脚をゆっくりと胸に引き寄せていきます。このとき、太もも裏のハムストリングスが伸びる感覚を意識してください。硬くなっていた筋肉が緩み、血液が流れ始めるイメージを持ちましょう。
3. さらに可能であれば、左脚を伸ばしてみます。その姿勢で30秒~1分程度キープします。深い呼吸を続けながら、吐く息とともに抱えた脚を引き寄せ、ストレッチを深めていきます。ゆっくり脚を下ろし、反対側も同様に行います。左右2セットずつ行うことで、ハムストリングスが柔軟になり、血流が改善されます。
効果を出すポイント
背中や腰が床から浮かないよう、骨盤を安定させることが大切です。無理に膝を伸ばそうとせず、太もも裏が気持ちよく伸びる感覚を優先しましょう。入浴後の体が温まった状態で行うと、筋肉が伸びやすく効果的です。毎日続けることで、ハムストリングスが柔軟になり、血流が改善され、体温が上がりやすい体へと変化していきます。
慢性的な冷えや低体温は、太もも裏の硬さが原因かもしれません。このハムストリング伸ばしでハムストリングスを柔軟にし、血流を改善して体を温めましょう。ぜひ今日から始めてみてください。
記事監修/本田雄介
体ガチガチのアラフォーヨガ初心者から、ヨガインストラクターを目指してインドでRYT200〜500修了。早稲田大学人間科学部スポーツ科学科卒業後、アパレル業界で就職するも、40歳を前に「自分らしさとは?」「人生の意義とは?」と考え始める。ヨガのもつ効果や精神性にも惹かれて転身を決意。インドで資格取得後、大手ヨガスクールでインストラクター養成講師を務め、2025年からフリーランスに。Instagram:@honhon180
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