なぜ生姜が風邪予防に良い？からだを温め免疫をサポートする理由と効果的な食べ方・保存方法を解説

生姜が風邪予防に効果的な理由

生姜に熱が加わることで生成されるショウガオールには、血行を促進する効果が期待できます。血流が良くなり体温が上がると、リンパ球の増加による活性化により、からだの免疫機能が高まります。さらに、生姜には抗炎症作用や抗酸化作用も期待できるため、健康管理に役立つ食材として常備しておくと心強いです。

生姜とおすすめの組み合わせ

風邪予防や免疫力向上のためには、以下の食材との組み合わせがおすすめです。

• レモン
• ハチミツ
• ニンニクやネギなどの薬味

レモンに含まれるビタミンCとの相乗効果で、免疫力アップが期待できます。また、ハチミツには抗菌活性があるとされています。抗炎症作用が期待できる生姜との組み合わせは、風邪予防をしたいときにぴったりです。そして、疲れが溜まり免疫力が下がると風邪をひきやすくなるといわれています。ニンニクやネギには疲労回復や食欲増進効果が期待できるため、積極的に取り入れて風邪に負けないからだづくりを心がけましょう。

生姜の保存方法

生姜を保存する際のポイントを紹介します。すぐに使い切れる場合は冷蔵保存、使い切れないものは冷凍保存など、用途に合わせて保存方法を選びましょう。

冷蔵保存の場合

1. 新聞紙やラップで生姜を包む
2. 保存袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存する

生姜に直接冷気が当たらないように、包んで保存するのがポイントです。約2週間程度持ちます。

冷凍保存の場合

1. 生姜を薄切りまたはすりおろす
2. 1を小分けにし、それぞれをラップで包む
3. 冷凍用保存袋に入れて冷凍庫で保管する

使い切れない生姜は小分けしておくと、いざというときに便利です。約1か月保存可能で、調理時は凍ったまま使用します。生姜は長時間加熱すると香りや風味が弱まるため、炒め物や煮込み料理では熱の加えすぎに注意しましょう。

寒い季節を支えてくれる生姜を食べて内側からからだを温めよう

生姜は、血行促進効果や抗炎症作用など、風邪予防の心強い効果が期待できる食材です。ネギ・ニンニクなどの薬味と組み合わせて、習慣的に食べるのがおすすめです。寒さが厳しい時期こそ、からだを内側から温めてくれる生姜を積極的に食べましょう！

【参考文献】
JAグループ「夏の旬野菜ショウガ」
松岡拓磨「蜂産品の種類と機能 ～はちみつ・ローヤルゼリー・プロポリス～」
独立行政法人 農畜産業振興機構「薬味の歴史と夏の薬味－2013年7月」

ライター/管理栄養士　山田佳奈子　
約8年間、保育園にて乳幼児向けの献立作成・給食調理・栄養相談に従事する。なかでも食育活動に注力し、0歳から5歳の発達段階に応じた指導を通じて「食を楽しく学ぶ」環境の創出に貢献。アトピーや運動誘発性小麦アレルギーの経験を通じて、からだと食の関係性に強い関心を抱く。現在は執筆活動を主軸に、食と健康に関する情報を発信している。