冬の体は内側から温める!【寒い季節におすすめ】血流&気巡り整えエクササイズ
朝、晩は冷え込み木枯らしが吹く冬の訪れに、寒さからつい体を縮こませてしまう季節です。そんな冬にはやさしいヨガのポーズで背中や腰まわりをほぐし、血流や気の巡りを整えてみませんか?ゆっくりとした呼吸に合わせて体を動かしながら五臓六腑にやさしく働きかけてゆきます。今回は冬の養生にもふさわしい、血行促進&気の巡りを整えるエクササイズをご紹介します。
冬は「腎」をいたわる季節
冬の季節は中医学(東洋医学)では「腎」がもっとも活発になる季節とされています。
腎は「先天の本」とされ生命エネルギーの源である「精」を蓄え、元気と若さを保つための重要な働きを担っています。この「腎の精」は成長や発育、生殖機能、脳の働き、寿命などに深く関わり、骨や髪、耳や歯とも密接な関係があります。
寒さに弱い「腎」
腎は「喜温(温かさを好む)悪寒(寒さを嫌う)」の性質を持ち、寒さにより機能が低下しやすくなります。腎の働きが弱まると下半身や、髪や耳などに不調が現れることがあります。
腎が弱くなると起こりやすいサイン
● 腰痛
● 生理痛、生理不順
● 精力減退
● 頻尿
● 脚のむくみ
● 骨粗しょう症
● 白髪
腎と表裏の関係にある「膀胱経」
五臓の「腎」と六腑の「膀胱」は陰と陽のように表裏のペアのような関係にあります。どちらかの不調はもう一方に影響を与えるため、冬の寒さによって腎や膀胱のバランスが崩れやすい時期は心身を守るケアが大切です。
体には片側に約361のツボがあるといわれています。これらのツボは、まるで駅をつなぐ線路のように巡り、五臓六腑へとつながります。このツボを結ぶ道を経絡と呼び、心身の気や血が流れる重要なルートとなります。この腎、膀胱の経絡が停滞しないようにスムーズな状態に保てるように心がけましょう。
腎経、膀胱経の経絡の流れ
腎の経絡:足裏から始まり⇒脚の内側⇒体の前を通り⇒鎖骨の根元まで
膀胱の経絡:目頭から始まり⇒おでこ⇒後頭部⇒背中⇒お尻⇒太もも裏⇒ふくらはぎ⇒足の小指まで(人体でもっとも長い経絡)
腎経と膀胱経を巡らせるヨガポーズ
今回ご紹介するのは、片脚をオープンする姿勢で行なうキャット&カウポーズです。期待できる効果として、
● 腎と膀胱の経絡を刺激し、冷えやむくみを改善
● 背骨の柔軟性を高め、腰痛予防に
● 呼吸が深まり、自律神経を整えてリラックス
● 内臓をやさしくマッサージし血液循環を促進
などが挙げられます。寒さで体が縮こまりがちな冬こそ深い呼吸とともに背骨をゆるめ、やさしい動きで心も体も温まる冬の養生時間を過ごしてみてください。
<やり方>
1)四つん這いになる
2)片脚を横に大きくひらき足裏を床に付ける
3)息を吐きながら背中を丸めておへそをのぞき込む(キャットポーズ)
4)息を吸いながら背中を反らせて胸をひらく(カウポーズ)
5)この動きを呼吸に合わせながら繰り返し、きりの良い所で反対も行う
▼ 詳しい動きを動画で確認したい方は、こちらからどうぞ ▼
参考図書:中医養生ヨガ®テキスト
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