子どもに怒ってしまう自分が嫌になる…【子どもとの親子関係を整える】アーユルヴェーダ的メンタルケア

子どもに怒ってしまう自分が嫌になる…【子どもとの親子関係を整える】アーユルヴェーダ的メンタルケア
mami nagata
永田舞美
永田舞美
2025-11-01

「子どもに怒ってしまう自分が嫌になる」「些細なことでイライラしてしまう」 子育て中の女性であれば、誰もが一度は感じたことのある悩みではないでしょうか。日々の忙しさや、仕事との両立、家事の負担。気がつけば自分の心に余裕がなくなり、つい感情的になってしまうことがあるかもしれません。 アーユルヴェーダでは、親子関係も、心と身体のバランスに深く影響されると考えます。心が不安定だと、子どもにもその影響が伝わりやすく、一方で母親が落ち着いていると、子どもも安心して感情を表現できるのです。今回は、親子関係を穏やかに保つための、アーユルヴェーダ的なメンタルケアのヒントをご紹介します。

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アーユルヴェーダで考える「母親の心の状態」

アーユルヴェーダでは、心身の状態を左右する体質のエネルギーとして、ヴァータ(風)・ピッタ(火)・カファ(地)という三つのドーシャがあります。

それぞれの特徴をまとめると

・ヴァータが高まっていると
心は不安定になり、子どもの些細な行動にも敏感に反応してしまいます。

・ピッタが高まっていると
完璧さを追い求め、「こうあるべき」や「こうしなきゃ」という思考に支配され、そうならなかったときには叱りすぎてしまう傾向があります。

・カファが高まっていると
心が重くなり、子どもに依存したり、自分の思い通りにならないことで落ち込みやすくなります。

つまり、子どもとの関係に悩むとき、多くの場合は「子どもが原因」よりも、自分自身のドーシャバランスの乱れが影響しているのです。

子どもとの関係を穏やかにするために

1.自分の心と身体を整える

母親として穏やかな状態を保つには、まず自分自身をケアすることが重要です。身体を整えることが心を整える第一歩とされています。

【ヴァータを整える】
・温かい飲み物や食べ物で身体を温める、オイルマッサージ、就寝前は静かさ時間を作る
特に、冷たいものや不規則な時間に食べる食事はヴァータを乱し、心を不安定にします。

【ピッタを整える】
・辛味や塩味・酸味の強い食材を控える、夜更かしをしない、冷ます作用のある食事
これらはピッタを増やす行為です。原因となるものがあれば避けることで、イライラを抑えることができます。

【カファを整える】
・朝の散歩や軽い運動、温かいスパイスを使った食事、昼寝を避ける
重たい質を溜め込めこみやすい特徴があるため、循環を良くしておくことがポイントです。

【すべての体質の人に共通して】
・深呼吸や瞑想をして心身を落ち着かす
1日数分でも十分。呼吸に意識を向ける練習をすることで、日常で湧いてくる感情を客観的に捉え、心をコントロールすることができるようになっていきます。心を整える第一歩とされています。

2.子どもに対して「反応するのではなく、対応する」姿勢を持つ

私たちの心は、不安定だからこそ、即座に反応してしまう癖があります。それは子供に対してもそうです。これを知っておくと、自分が目の前に対して、「反応している」のか「対応しているのか」客観的に見つめられるかと思います。少しずつ対応ができるようになると、感情の渦に飲み込まれずに、子供に寛容な心で向き合うことができるようになります。

子どもが騒いだり、泣いたりすることは自然です。それを止めさせようとするよりも、自分のセルフケアの積み重ねで感情を整え、受け止められる状態を作っておくことで、子供に対応する姿勢を取ることができるようになっていきます。

 

母親がご機嫌でいることで、子どもを安心させる

子どもとの関係に悩むとき、つい「子どもを変えよう」と考えてしまいます。しかしアーユルヴェーダは、まず母親自身の心と身体を整えることを勧めているのです。

「自分のドーシャバランスを整える」「反応するのではなく、対応する」
「体質に合ったセルフケアを日常に取り入れる」


この3つを意識するだけでも、親子関係は少しずつ穏やかになるはずです。

母親が安心して心を保てると、子どもも安心して自分を表現できるようになります。
小さなセルフケアと意識の変化で、貴重で愛おしい子育て期間を、楽しんでいくきっかけになりますように。

 

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