立ったまま前屈するだけ！ガチガチ背中&腰をまとめて緩める全身リセットストレッチ

背中や腰がガチガチに硬くなるのはなぜ？

背中や腰のこわばりは、疲れや年齢のせいだけではありません。実は、じっとしている時間の長さこそが、背中を硬くしている最大の原因です。特に、前かがみの姿勢や座りっぱなしが続くと、背中側の筋肉が常に引き伸ばされたまま、弾力を失ってガチガチに…。さらに、呼吸が浅くなると十分な酸素が行き渡らなくなります。代謝の低下や巡りが滞ることで、緩めても緊張が抜けにくい体になってしまうのです。

ガチガチの背中や腰を効率よくゆるめるには

体の背面には、僧帽筋や広背筋など、首の後ろ～背中～腰までつながる大きな筋肉があるため、ピンポイントでほぐすより、背面全体をまとめて緩める方が効果的です。具体的には、立ったまま頭を下げて前屈する姿勢がおすすめ。重力が自然に背骨を引き伸ばし、背中・腰・お尻・太もも裏・ふくらはぎまで、背面全体に心地よい伸びが伝わります。体の後ろ側を通る筋膜のライン＝背面ライン（バックライン）全体が一気に解放されるため、背中や腰の重だるさから解放されやすくなるのです。

立ったまま前屈するだけ！ガチガチ背中＆腰を緩める簡単ストレッチ

立つスペースがあればどこでもできる簡単なストレッチです。重力に身をゆだね、まずは、体の力を抜くことから始めましょう！

＜やり方＞

１）脚を軽く開き、安定する幅で立つ

２）股関節から体を折りたたむように、軽く膝を曲げ、頭を下にして上体を前に倒す

３）土台が安定したら両肘をつかみ、肩～背中～腰の力を抜く

４）足の裏をしっかり床に根付かせ、上半身を左右にゆらゆら揺らす

慣れてきたら、お尻を少し高い位置に保ち、つま先側に体重をのせてみましょう。

背面全体が大きく広がり、ストレッチが深まります。一番のポイントは、首や肩、背骨まわりの力を抜くこと。腕や上半身の重みを利用して背面全体を解放しましょう。深い呼吸を届けるように意識すると、全身がじんわりとほぐれ、ガチガチになった背中・腰・脚までスッと軽くなりますよ。