腰痛や肩こりの原因は“肋骨の開き”?胸椎をゆるめて姿勢を根本から整える胸椎キャット&カウのやり方

腰痛や肩こりの原因は“肋骨の開き”?胸椎をゆるめて姿勢を根本から整える胸椎キャット&カウのやり方
photo by Yukari Takayama

なんとなく腰が反ってお腹が前に出る…そんな姿勢、ついクセになっていませんか? この“反り腰姿勢”は、実は肋骨が開いて背中が硬くなっている状態。見た目が気になるだけでなく、腰痛・肩こり・呼吸の浅さなどの不調にもつながります。 そんなときにおすすめなのが、胸の背骨(胸椎)をしなやかに動かして、体の内側から「整える力」を引き出す胸椎ストレッチです。

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反り腰の人が抱えやすいクセとは

反り腰 イラスト
イラストAC

腰が反ってお腹が前に突き出る「反り腰」。一見すると姿勢が良さそうに見えるかもしれませんが、実際には腰に負担がかかりやすく、背面はギュッと縮んで硬くなり、呼吸も浅くなりがちです。さらに、体を反らす動きをした時に「腰から反ってしまう」クセが強く出やすく、その結果、胸まわりが動かず肋骨が前に開いてしまう「肋骨パカーン」状態にもつながります。

この肋骨が前に飛び出すパターンは、見た目に影響するだけでなく、体幹の安定性を失いやすく腰痛や肩こりの原因にもなります。そこで取り入れたいのが、胸の背骨である胸椎をしなやかに動かすストレッチ「胸椎キャット&カウ」です。

胸椎キャット&カウで得られる効果

キャット&カウ イラスト
イラストAC

通常のキャット&カウでは背骨全体を丸めたり反らしたりして動かしていきますが、反り腰さんにおすすめなのは「胸椎にフォーカスしたキャット&カウ」。この動きを行うことで、以下のような効果が期待できます。

・腰を反らしすぎるクセをリセット:骨盤を固定して手を前につくことで、腰ではなく胸から動きを出しやすくなります。

・背面の縮みを解放:胸椎にフォーカスして丸めることで、背中の筋肉がゆるんで呼吸も入りやすくなります。

・肋骨をしめて安定性アップ:胸椎を丸める時、肋骨が自然と「しまる」感覚を得られるため、肋骨パカーン対策に最適。

・胸だけを反らす感覚を養う:腰を反らさずに胸を軽く開くことで、正しい伸びの感覚を身につけやすくなります。

つまり、反り腰さんにありがちな「腰から反る」「肋骨が開く」というパターンを矯正しつつ、胸の可動域を引き出すことができるのです。

胸椎キャット&カウのやり方

それでは実際の方法を紹介します。リラックスした呼吸に合わせて、ゆっくり丁寧に動いてみましょう。シンプルな動きですが、「胸椎を動かす」ことに意識を向けると、反り腰改善に直結する深い感覚を得られます。

胸椎キャット&カウ
photo by Yukari Takayama

1)四つ這いの姿勢から膝を軽く開き、足先を閉じてお尻を後ろに引く。背すじをスッと伸ばしたまま、両手を手前に引き寄せる。

2)指先を立て、吐く息に合わせて胸椎を丸め、背中をふわっと広げるように意する。この時、肋骨が中におさまっていく感覚を大切に。

3)吸う息で目線を正面に戻し、胸椎を軽く反らす。腰ではなく「胸をそらす」ことに集中。

4)ゆったりとした呼吸に合わせて5回ほど繰り返す。

ポイントは“胸で動く”こと
多くの反り腰さんは胸を動かす感覚が薄く、腰でカバーしてしまいがちです。だからこそ、この胸椎キャット&カウで「胸を丸める」「胸を反らす」を繰り返すことで、体に正しい動きを覚えさせることが重要です。慣れてきたら、日常の中でも「腰ではなく胸で反る」という意識を持つと、姿勢がグッと楽になりますよ。

▼ 詳しい動きを動画で確認したい方は、こちらからどうぞ ▼

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