実は…夜に飲むと逆効果!?腸と肌をダブルで整える「甘酒」の正しい取り入れ方

実は…夜に飲むと逆効果!?腸と肌をダブルで整える「甘酒」の正しい取り入れ方
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「飲む点滴」と呼ばれるほど栄養価が高い甘酒。実は腸や肌を整える“地味にすごい”発酵飲料として注目されています。ただし、飲む時間や飲み方を工夫しないと、本来のメリットを十分に得られないことも。ここでは、甘酒の正しい取り入れ方と注意点をまとめます。

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甘酒が“腸と肌”に嬉しい理由

● 腸内環境のサポート
米麹甘酒にはオリゴ糖や食物繊維が含まれ、腸内細菌のエサになって腸内環境改善をサポート。便通や肌荒れ予防に役立ちます。

● 美肌をサポート
ビタミンB群やアミノ酸が含まれており、代謝やターンオーバーをサポート。乾燥やくすみ対策にも。

● エネルギー補給に◎
甘酒の主成分であるブドウ糖は消化吸収が早く効率的にエネルギー源になるため、“朝の元気補給”にぴったりです。

夜に飲むと逆効果!?

甘酒はブドウ糖を含むため、夜遅くに飲むと血糖値の上昇や余分なエネルギー摂取につながりやすいと考えられます。さらに、就寝直前に糖質を摂ると、睡眠の質に影響する可能性も指摘されています。おすすめは「朝〜昼」に飲むこと。代謝が活発な時間帯にとることで、腸・肌・エネルギー補給の効果を実感しやすくなります。

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満足できる適量は?

甘酒は健康に良いとされますが、飲みすぎはカロリー・糖分過多につながります。1日100〜150ml(コップ半分程度)が目安。砂糖入りではなく、米麹由来の自然な甘みのものを選ぶのがおすすめです。

注意点・避けたい取り入れ方

これはNG: 夜寝る前に飲む → 血糖値上昇&睡眠の質低下のリスクがあります。

これはNG: 砂糖入り甘酒を大量に飲む → カロリー・糖分の過剰摂取につながります。

注意点: 酒粕ベースの甘酒 → アルコールが微量残っている場合があるため、妊娠中・授乳中の方やお子様は避けるのが望ましいです。

まとめ

甘酒は「飲む時間」と「量」を工夫すれば、腸と肌をダブルで整えてくれる心強い発酵食材です。朝の1杯(100〜150ml)を習慣にして、腸活&美肌ケアを取り入れてみましょう。

参考文献

文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)2020年版」
厚生労働省 e-ヘルスネット「食物繊維」
厚生労働省 e-ヘルスネット「ビタミンB群」
農林水産省「発酵食品と健康」

記事監修/亘美玲

管理栄養士。病院栄養士を7年経験後、食品会社で約15年間メディカルサプリメントや機能性表示食品の商品開発責任者として従事。2児の母で、自身の妊娠と出産、離乳食作りの経験から母子栄養の研究を重ね、産前産後ママの栄養サポート、栄養相談、料理教室、レシピ提案、執筆、栄養学講座の活動を行っている。離乳食や調理の基本についてSNSでも発信をしている。

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