更年期の不調に米麹甘酒!江戸時代から伝わる“飲む点滴”の力とは|管理栄養士が解説

更年期の不調に米麹甘酒!江戸時代から伝わる“飲む点滴”の力とは|管理栄養士が解説
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松田 真紀
松田 真紀
2025-06-30

梅雨が明け、はやくも30度を超える日々。今年も酷暑は間違いないでしょう。熱中症、紫外線、高温など気候ストレスを受けやすい女性は自律神経が乱れやすい時期ですね。 日本の夏には、「和のエナジードリンク」こと「米麹甘酒」。「自律神経の乱れに悩む方」、特に「女性」にとって嬉しい効果がたくさんあります。 甘酒ビギナーの方でも取り入れやすい飲み方もご紹介します。

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米麹甘酒は自律神経のバランスを整えるサポート役

紫外線、湿度、クーラーなど、内外の寒暖差は筋力が少ない女性にとって、それだけで疲労の原因になります。PMSや更年期による不調が出やすい「夏の始まり」に、米麹甘酒はやさしく心身を整えてくれます。

米麹甘酒と自律神経の関係

1|「心と体の疲労」を回復

甘酒が“飲む点滴”と言われる理由は、体だけでなく心の疲労回復にも必要な「ブドウ糖、ビタミンB群、アミノ酸」が黄金バランスで含まれているためです。

また、スピーディーすぎない回復がポイント。甘酒は低血糖状態から血糖値を緩やかに上昇させ、それをキープしてくれるため、腹持ちが良く感じられるのです。その結果、血糖値スパイクによる二次的な疲労やストレスを防ぎ、穏やかに回復できます。

すべて米からできており、ノンアレルゲン・ノンコレステロール。乳幼児から妊娠中の方、ご高齢の方まで、誰もが安心して飲めるやさしいドリンクです。

2|深いリラックス

甘酒に含まれるGABAには、副交感神経を優位にする働きがあり、緊張やイライラを緩和し、眠りの質を向上させます。

3|ホルモンバランスをサポート

甘酒に含まれるビタミンB6やナイアシンは、自律神経と深く関係する「女性ホルモン」の代謝に関わり、特にPMSや更年期の不調緩和に役立ちます。

4|冷え性対策

夏でも冷えすぎは、女性にとって大きなストレスに。発酵食品である甘酒は内臓をいたわり、代謝をサポート。冷やして飲んでも「冷やしすぎない」、うれしい夏の味方です。

肌にもいい!紫外線対策&美白ケア

甘酒に含まれる麹菌には、メラニン生成を抑える働きがあり、紫外線によるシミやくすみの対策に効果的。また、ビタミンB群が肌の代謝を促し、ターンオーバーをサポートします。

さらに、腸内環境を整えることで、肌の保湿力が高まることも研究で明らかになっています。

甘酒
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おすすめの飲み方

●トマト甘酒(ハーフ&ハーフ)|美肌・むくみ・ダイエットに

トマトのリコピン&ビタミンC × 甘酒のビタミンB群で美白効果を。トマトと甘酒でGABAもダブルチャージ。カリウムがむくみ対策に役立ちます。さらにトマトは血糖値の急上昇を抑えるので、ダイエット中でも安心。

  • 米麹甘酒 50ml
  • 無塩トマトジュース 50ml
  • レモン果汁またはリンゴ酢(適量)
  • オリーブオイル(お好みで)

●シナモン生姜豆乳ラテ(ハーフ&ハーフ)|リラックス&代謝アップ

更年期の症状緩和に有効な大豆イソフラボンが豊富な豆乳をベースに。精神安定に働くたんぱく質やマグネシウムも摂れるので、リラックスタイムに最適。シナモンと生姜で腸を温め、冷たいままでも冷やしすぎない。寝る前にホットにして飲めば、安眠のお守りドリンクにも◎。

  • 米麹甘酒 50ml
  • 豆乳 100ml
  • シナモン・生姜(お好みで)

●ブルーベリーリンゴ酢割り|抗酸化&リフレッシュに

ポリフェノールの抗酸化作用で、ダイエット効果も期待できるブルーベリーとリンゴ酢を加え、甘酒が爽やかに変身。水溶性食物繊維であるペクチンも豊富で、甘酒との相乗効果で腸内環境を整えます。

  • 米麹甘酒 100ml
  • 冷凍ブルーベリー(お好みの量)
  • リンゴ酢 大さじ1程度

いかがでしたか?

甘酒ビギナーの方にもおすすめ。甘すぎず、飲みやすくなるので、ぜひ一度お試しください。

「飲む点滴」で、夏を元気に乗り切りましょう!

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