疲労回復に効果的な麹甘酒と桃を使った美味しい夏バテ対策!腸から潤う【桃と甘酒の冷製ポタージュ】
体の栄養だけでなく、心にも栄養を。心で味わいほっと自分に還ってこられるようなスープのレシピを、管理栄養士の高波紗希さんに連載形式で教わります。
夏本番と言わんばかりの猛暑日が続いていますね。暑さによって食欲が落ち、夏は痩せやすいなんて方も多いかと思います。
しかし、栄養不足による一時的な体重の低下は代謝を下げ、太りやすい体質をつくることに。
今回は、疲労回復に効果的な麹甘酒と旬の桃を使用した、スムージーとしても、パスタなど洋食のスープとしてもおすすめの腸活スープをご紹介いたします。
江戸時代から愛されてきた「麹甘酒」の効能
蒸したお米に麹菌を生やし発酵させてつくる麹は、味噌や醤油、みりん、酢、酒などの日本食の調味料には欠かさず、日本の国菌として認定されるほど、古くから私たち日本人の健康を支えてきました。
この麹で仕込む甘酒には、病院で使われる点滴と同様、ブドウ糖・必須アミノ酸・ビタミンが豊富に含まれ、体内に吸収しやすいことから「飲む点滴」とも呼ばれています。実際に江戸時代より、甘酒を桶に入れて担いで売り歩く「甘酒売り」がいたほど、夏バテ防止のために重宝されてきたと言われています。
疲労回復効果以外にも、腸内環境の改善から、ストレス軽減、安眠効果など多くの効果が期待できます。
「桃」の意外な効果効能
可愛らしい見た目に、甘い香り、爽やかな甘さとジュージーさで、みんなを虜にしてしまう桃。
夏の果物は、身体の熱をとり冷やすものが多いですが、薬膳では桃は温性。
実際に血行促進効果のあるビタミンEも多く、身体を温め、腸を潤すことで便秘を解消してくれます。
他にも、腸内の善玉菌を増やす水溶性食物繊維の「ペクチン」や、ナトリウムを排出してくれる「カリウム」はすいかの1.5倍も多く含まれています。また、桃の香り成分「ピーチアルデヒド」には、ストレスを緩和する鎮静効果も期待できます。
今回はそんな、食欲がなくやる気がでないときでも気軽に作れて、ココロもカラダも美味しく潤してくれる簡単ポタージュをご紹介いたします。
材料(2人分)
・桃...1個
・麹甘酒...90g
・お好みのミルク(無調整のもの)...40g
・レモン果汁...小さじ1
作り方
① 桃は半分にカットし、 種を取り皮を剥き一口大にカットする
② ①の桃と甘酒、ミルク、レモン果汁をミキサーにかけ、器に盛る
AUTHOR
高波紗希
管理栄養士。11年間に渡る摂食障害を「食とこころ」と向き合い、整えることでありのままの自分を認め克服した経験から【 自分を大切にする、食とこころの栄養学 】をテーマにSNSで発信をしている。食べることに対する罪悪感や、生きづらさを感じている方に向けて、素材を大切にしたグルテンフリーの料理教室やレシピ提供、講座、相談室など多方面で活動している。
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