【酒粕甘酒と麹甘酒】夏バテ、シミ予防にはどっちがよい?飲む点滴「甘酒の効能」を管理栄養士が解説

 【酒粕甘酒と麹甘酒】夏バテ、シミ予防にはどっちがよい?飲む点滴「甘酒の効能」を管理栄養士が解説

クーラーもない時代は、夏バテ防止に栄養価の高い甘酒が飲まれていました。近年、暑さは厳しくなるばかり。昔にならって暑い時期に飲みたい健康食品。スーパーでも年中簡単に手に入り、多様化が進む甘酒。購入するとき迷うことはありませんか?甘酒の特徴を解説します。

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甘酒とは

麹と甘酒
photo by canva

日本に昔からある栄養満点の飲み物。酒粕や麹を原材料に作り方の違いから大きく分けて2つに分類されます。

酒粕甘酒

日本酒作りの際に出るカスが酒粕。アルコールが微量ですが入っています。この酒粕に水や砂糖を入れて飲み物にしたのが酒粕の甘酒です。酒粕自体には甘みが少ないので、砂糖が入っているものが多く糖質を摂りすぎる心配があります。

酒粕
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麹甘酒

味噌づくりにも使用される麹を使って作られる麹甘酒。点滴同様、ブドウ糖を多く含むため飲む点滴と言われます。アルコールは入っておらず、このままでも十分甘みが強いので、砂糖などが入っていないものが多いです。麹甘酒には、白米や玄米、麦、黒麹など種類が豊富。

玄米甘酒
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玄米甘酒は、フェルラ酸が白米より多く脳機能改善や高血圧、メラニンを抑え美白効果も高め

麦甘酒は、大麦βグルカンという食物繊維が豊富で腸活に効果的。糖の吸収を抑制するため肥満予防や肌老化改善にも働きます。

黒麹は、白米でも玄米でもどの穀物に対しても黒麹菌を添付し作られます。黒麹には、白麹よりクエン酸が多く、疲労回復や角質除去、新陳代謝促進などの効果があると言われています。

コラーゲンが作れるのは?

お肌の奥のぷるぷるのコラーゲン
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酒粕甘酒。日本酒のうまみ成分であるαEGが真皮層にあるコラーゲン量を増やすことが報告されています。ハリやツヤ肌に効果があると言われます。

シミ予防の効果が高いのは?

麹甘酒。麹に含まれるコウジ酸は、厚労省も認める美白成分で保湿効果も優れています。

腸活によいのは?

生き生きした腸
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麹甘酒。オリゴ糖たっぷりの麹は、善玉菌のエサとなり腸内環境を整えます。腸の環境がよくなるとお肌だけでなく体型も変わっていきます。

肌荒れには?

麹甘酒。麹のエルゴチオネインは、ビタミンCより高い抗酸化作用があるため、光老化の軽減などお肌が荒れる環境を改善します。

体重計に乗ってダイエット成功
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ダイエットには?

酒粕甘酒。レジスタントプロテインが酒粕には含まれており、体内の油を排出する作用があります。たくさんの種類の甘酒があり、効果も様々。効果はどちらが高いのか…という点においては、得たい効果で選ぶことが良いのではないかという見解です。今日からいつも同じ甘酒ばかりではなく、効果で選んでみてはいかがですか?

【参考文献】

KYODO NEWS PRWIRE

ライター/美容栄養士 Keiko
管理栄養士×美容食インストラクター/ワンストーリーアワードジャパン2023講師  15年以上の栄養士・管理栄養士歴を経て、美容食で女性の美容と健康を守る!ただ食べるだけでなく、肌年齢を変える栄養素や組み合わせで美肌力をあげるインナーケアをサポートしています。『輝き自信あふれる明日を美容食で!』をモットーに、明日からできる美容食の知識をお伝えします。Instagram:@beauty.diet_keiko

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NS Labo(栄養サポート研究所)

NS Labo(栄養サポート研究所)

全国の栄養士、管理栄養士をサービスパートナーとして、健康やダイエット、美容関連の 商品開発や監修、講演やコラム執筆、メディア出演などウェルネス分野を中心に幅広く事 業を行っている。 また、2020年に「ウェルネスライフコーチ協会」を立ち上げコミュニティを通して健康貢 献活動を行っている。



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