【意外】股関節の硬さは「呼吸」で変えられる!? 腹式呼吸をマスターして股関節をほぐす方法

【意外】股関節の硬さは「呼吸」で変えられる!?  腹式呼吸をマスターして股関節をほぐす方法
photo by Risa Nishiura
西浦りさ
西浦りさ
2025-08-24

股関節のストレッチをしても変化があまりない、という人必見! 呼吸から股関節へアプローチする、意外な練習方法をご紹介します。

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体のあらゆる動きの中心となる「股関節」

歩くと股関節が痛い、あぐらをかくと膝が床から浮く、ヨガのポーズをしても股関節がかたくてうまくできない…。そんなお悩みをお持ちの人はいませんか? 股関節は歩く・座る・立ち上がるなど、体のあらゆる動きの中心です。大切な役割を担う股関節が硬くなると、動きがぎこちなくなり、全身の歪みの原因となったり骨盤や腰への負担も増えてしまいます。

股関節がかたいのは「呼吸の浅さ」が一因

現代は、長時間の座り姿勢や過度なストレスで交感神経が優位になる時間が多く、胸だけで呼吸する胸式呼吸の人が増えています。すると、呼吸が浅くなり、呼吸器に大きく関係する横隔膜(肺の下にあるドーム型の筋肉)の動きが小さくなります。この横隔膜の動きと股関節の柔軟性にこそ深いつながりがあるのです。

横隔膜
イラストAC

 横隔膜と腸腰筋の深いつながり

横隔膜の下には、股関節を動かすキーになる代表的な筋肉、腸腰筋(大腰筋)が位置しており、この二つは背骨(腰椎)で近接しています。深い呼吸をして横隔膜がしっかり上下に動くと、その動きが腸腰筋にも伝わり、股関節まわりの緊張をやわらげます。逆に横隔膜の動きが少ない状態が続くと、腸腰筋がこわばり股関節の柔軟性が低下する原因に。つまり、呼吸が浅いと関節がかたくなりやすいということになります。

呼吸を変えて股関節の柔軟性を高める

股関節のケアというとストレッチを思い浮かべがちですが、腹式呼吸で横隔膜をしっかり動かすこともアプローチのひとつです。深くゆっくりとした呼吸は副交感神経を高め、全身の筋肉をゆるめる働きがあります。呼吸から整えて、股関節のしなやかさを取り戻していきましょう。

腹式呼吸の練習方法

①楽な姿勢で床に座り、背骨を伸ばします。時間がないときは、立ったままや椅子に座った状態でもOK。

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②手をお腹にあてて、お腹を風船のように膨らませたりしぼませたりしながら呼吸します。一瞬お腹をふっと緩めてから息を吸うと、深く入りやすいのでトライしてみてください。

③焦らずにできるだけ深く長い呼吸ができるようにイメージして、呼吸を続けます。最低3分は行いましょう

④上手にできない場合は、仰向けで寝て練習してみましょう。

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