若者の幸福度を最も左右するものは“良好な友人関係”だった!【米UCLAの調査結果が示唆】

 若者の幸福度を最も左右するものは“良好な友人関係”だった!【米UCLAの調査結果が示唆】
山口華恵
山口華恵
2024-10-23

最新の調査により、若者にとって、友人との時間を大切にすることが“幸福度を高めるための重要なカギ”となっていることが示唆された。仕事や学業、恋愛に追われる中でも、友人とのつながりを意識的に保つことで、ストレスを軽減し、精神的な安定を保つことができるかもしれない。

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友情に満足しているグループは自己評価が平均20%高く、幸福感も25%向上

今回の調査は、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)のリサ・ウォルシュ教授が主導し、2024年10月2日に公開された科学ジャーナル「PLOS ONE」に掲載されたものである。調査結果は、若者にとって良好な“友人関係”が精神的な幸福感を左右する重要な要素であることを示唆した。特に、友情に満足しているグループは、自己評価が平均で20%高く、幸福感も25%向上することが確認された。

若者にとって恋愛以上に友人関係が幸福度をもたらしている

調査の結果、友人関係に満足している若者は、そうでない若者に比べて人生全体に対する満足度が高いことがわかった。特に若者にとって、恋愛していなくても、友人との良好な関係があれば、十分に幸せを感じられている。ウォルシュ教授は次のように語った。「私たちの研究では、友人関係が若者の幸福にどれほど強く影響するかが明らかになりました。友人関係に満足している人は、人生にも満足している一方で、友人関係に不満がある人は幸福感が低い傾向にあります。」

今回の調査では、アメリカ在住の18歳から24歳の1,073名のシングルの若者を対象に、オンラインアンケートを実施した。アンケートでは、幸福度に影響を与える5つの要因について質問が行われた。

  • 家族関係の満足度
  • 友人関係の満足度
  • 自尊心
  • ストレスや不安を感じやすいかどうか(神経症傾向)
  • 社交的な性格かどうか(外向性)

これらの要因をもとに、調査対象者を幸福度に応じて5つのグループに分け、より具体的に分析が行われた。最も幸福度が高いグループは、友人関係に非常に満足しており、ストレスや不安を感じる傾向が少ないことがわかった。このグループは、自己評価が20%高く、幸福感も25%上昇していることが確認されており、友人関係の充実が幸福感を支えていることが見て取れる。一方、最も幸福度が低いグループは、友人関係に不満を感じ、ストレスや不安を抱えやすい傾向が見られた。

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友人関係はストレスや不安の軽減につながる

今回の調査結果からわかるように、友人関係が幸福度に与える影響は非常に大きい。例えば、ストレスや不安を感じやすい人でも、友人との関係が良好であれば、全体的な幸福度は高く保たれる傾向にある。また、シングルの若者にとって、シングルでいることが幸福度に直接悪影響を与えるわけではないことを示唆している。むしろ、恋愛をしていなくても、友人関係が満たされていれば、シングルでも十分に幸せを感じることができる。日々幸福感を維持するために、友人とのつながりを意識的に大切にすることが重要と言える。

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出典:
Good Friendships Crucial to Young Adults’ Happiness, Study Finds

Friendships Drive Happiness for Single Young Adults
Good Friendships Crucial to Young Adults’ Happiness, Says Study; Know How

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山口華恵

山口華恵

翻訳者・ライター。大学卒業後、製薬会社やPR代理店勤務を経て10年間海外(ベルギー・ドイツ・アメリカ)で暮らす。現在は翻訳(仏英日)、ライフスタイルや海外セレブリティに関する記事を執筆するなど、フリーランスとして活動。趣味はヨガとインテリア。



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