間違えてない?【春キャベツ】美味しさと栄養を守る「正しい保存方法」とは|管理栄養士が解説
今が旬の春キャベツ。スーパーマーケットなどでよく見かけるようになりますよね。普通のキャベツに比べて葉がやわらかくて甘みがあるのが特徴です。生で食べても美味しくいただけるので便利で使いやすい食材です。どんな栄養が含まれているのか、栄養を守るためにはどのように保存すればいいのかを解説していきます。
春キャベツの栄養
ビタミンU
別名キャベジンといわれています。胃の薬にも使われているようにビタミンUは胃粘膜を保護するはたらきをします。胃腸の粘膜の修復に必要なたんぱく質の合成に必要なのです。
ビタミンC
野菜や果物に多く含まれる栄養素です。コラーゲンの生成に必要で強い抗酸化作用があります。春キャベツは普通のキャベツより多くビタミンCを含んでいるのも嬉しいポイントです。
カルシウム
骨や歯をつくるミネラルです。また血液中にも存在していて、筋肉や神経のはたらきを正常に保ちます。こどもから年配の方までとても重要な栄養素です。
食物繊維
お腹の調子を整えるために役立ちます。血糖値の急上昇を抑えたり、さまざまなはたらきがあります。生活習慣病の予防のためにも欠かせない栄養素です。
栄養を守る保存方法とは
栄養が豊富な春キャベツ。ですが1回で使い切ってしまうことは少ないと思います。そんな時は正しい保存方法で美味しさを保ったまま、栄養も逃さないようにしたいもの。
①芯を取る
キャベツは収穫後も成長しようとしてしまいます。土から栄養を吸収できない分、キャベツ自体の持っている栄養を使って成長しようするため栄養がみるみる減っていき鮮度も落ちてしまいます。それを防ぐために芯を取ると成長しようとする箇所にダメージを与えることができ、成長を抑えてくれるのです。
②濡らしたキッチンペーパーを詰めておく
乾燥してしまうと鮮度が落ちやすくなってしまいます。濡らしたキッチンペーパーを芯を取ったところに詰めておくことで乾燥を防ぐことができます。
➂全体をキッチンペーパーで包む
キッチンペーパーで全体を包み、袋に入れておくだけで2と同様、乾燥から守ることができ鮮度を保つことができます。
④冷蔵庫で保管
室温にそのまま置いておくと乾燥しやすく、鮮度が落ちるスピードが早くなってしまいます。温度が変化しやすい室温はオススメできません。1~3の処理を行ってから冷蔵庫に保管することで長期保存ができます。
⑤すぐに冷凍保存
買ったばかりのものを調理しやすいようにカットし、ジップロックなど保存袋に入れて冷凍しておくと鮮度を落とさず、栄養も逃すことなく保存できます。調理する際は加熱料理がオススメです。時短にもなります。
まとめ
今が旬で美味しく栄養価も高い春キャベツをぜひ食卓に取り入れてみてください。栄養を逃さずに美味しさを保つ保存方法を紹介しました。ちょっとした一手間で長く楽むことができるので、保存する際はこれらの方法がオススメです。ぜひ試してみてくださいね。
参考文献:正しい知識で健康をつくるあたらしい栄養学 高橋書店
e‐ヘルスネット厚生労働省 国立研究開発法人‐医薬基盤・健康・栄養研究所
ライター/こばやしなつき
管理栄養士。病院での大量調理や栄養士業務を経験。高齢者福祉施設にて利用者様の健康マネジメントに携わる。妊娠を機に退職。妊娠中に食事の大切さに改めて気づき、こども・ママ・家族みんなが笑顔で過ごせるようサポートしたいと思うように。現在は妊娠中の食事やこどもの栄養について情報を発信。栄養や健康に関する記事執筆などを行っている。マタニティ雑誌「マタニティSTYLE2024」レシピ掲載
AUTHOR
NS Labo(栄養サポート研究所)
全国の栄養士、管理栄養士をサービスパートナーとして、健康やダイエット、美容関連の 商品開発や監修、講演やコラム執筆、メディア出演などウェルネス分野を中心に幅広く事 業を行っている。 また、2020年に「ウェルネスライフコーチ協会」を立ち上げコミュニティを通して健康貢 献活動を行っている。
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