【ツイストが苦手なひと必見】手の形を変えるだけ！ねじりを深めてくれる「風のムドラー」とは？

手のヨガ「ムドラー」とは

ムドラーとは、サンスクリット語で「印」を意味します。日本語では「手印」と訳されることが多く、「印」「ジェスチャー」「象徴」などの意味を持ちます。昔から手には大きなエネルギーがあるとされ、仏教やキリスト教でも手印はよく用いられてきました。

合掌もムドラーの一種

代表的なムドラーに合掌（アンジャリムドラー）があります。尊敬や崇拝の意味があり、祈るときや命をいただくときに手を合わせますよね。ムドラーは100以上といわれるほどたくさんの種類があり、それぞれに意味があります。

ヨガにムドラーを用いる場合は、よりアーサナ（ポーズ力）を深めるため、または、怪我などで身体の一部が動かせない場合などの補助としても効果が期待できます。自分にあった形で必要なものを選んでみましょう。

ツイスト系ポーズに最適！「風のムドラー」とは？

「風（ヴァーユ）のムドラー」には、身体や心を軽やかにする作用があります。解剖学的には脊柱回旋と脊柱側屈を助ける効果があり、ツイスト系のポーズをより深めたいときに効果を発揮します。

他にも風のムドラーには、フットワークが軽くなったり、過ぎたことに執着しなくなるという、心への作用もあるので、過去を引きずったりくよくよしてしまうときには風のムドラーを用いて瞑想すると良いででしょう。

「風のムドラー」やり方

１．手を開いた状態から、ひとさし指をしっかりと曲げて、それを親指で押さえる

２．残った３本の指は自然に伸ばしておく

ねじりが深まる「風のムドラー」を使ったヨガポーズ３選

半分の魚の王のポーズ（アルダマッツェーンドラーサナ）

１．長座で座り、左膝をたてて、右脚の外側へかける。

２．右膝を内側へ折り曲げ、かかとをお尻に近づける。このとき、両方のお尻の坐骨が床に付くよう意識する。片側のお尻が浮いてしまう場合は右脚を伸ばしたまま行ってもOK。

３．左手をお尻の後ろにつき、右ひじを左の膝の外側へかける。

４．右手で「風のムドラー」を組み、息を吸いながら背筋を伸ばして、吐きながら上半身を左にねじる。

５．深い呼吸を５回ほど繰り返す。息を吐く際に少しずつ見える視野が広がっていくように、脊柱からのツイストを意識する。

６．吸いながらゆっくりと正面に戻ってきて、吐きながらポーズを解放する。

ねじった三角のポーズ（パリヴルッタトリコナーサナ）

１．左脚が前になるように両脚を前後に開いて立ち、右足のつま先を45度外側に開く。

２．骨盤を左右平行に保ち、両手を腰に当てる。

３．息を吸って背筋を伸ばし、吐きながら上半身を前に倒して右手を左足の外側に置く。

４．息を吸って腰から背筋を伸ばし、吐きながら上半身を左にねじる。このとき、左腰が上にずれないように右足で強く床を踏みながら内もも同士を寄せ合う。

５．左手を天井に持ち上げ、「風のムドラー」を組む

６．床についている右手では床を押し、ムドラーを組んだ左手をさらに天井方向へ高く上げる意識で深く呼吸を繰り返す。反対も同様に行う。

ワニのポーズ（ジャタラパリヴァルタナーサナ）

１．仰向けになり、右膝を曲げて両手で膝を抱え胸に引き寄せる。

２．左手で右膝の外側を押さえ、右手を肩の高さで真横に伸ばす。

３．右手で「風のムドラー」を組んだら大きく息を吸って、吐きながら右膝を左に深く倒して顔を右に向ける。

４．脊柱からの深いツイストを感じながら30秒ほど呼吸し、反対側も同様に行う。