夏の紫外線でダメージを受けた髪や頭皮に|髪に関わりの深い経絡を巡らせるエクササイズ
夏の紫外線でたっぷりダメージを受けた髪や頭皮を経絡の巡りの面からも整えていきましょう。
東洋医学で髪と関わりが深いのは腎・膀胱に関わる経絡
腎・膀胱経が滞りやすいのは冬、そして寒い時期ですが、猛暑でずっとエアコンが手放せなかった今年は、エアコン冷えから髪に関わる気・血・水の巡りが悪くなっている方も。
ツボを駅として例えると、経絡は線路のようにそれをつなぐライン。
まずは腎・膀胱の経絡のはじまり(始発の駅)、おわりのツボ(終着駅)を刺激するところからスタート。次に膀胱の経絡や背面にある筋膜のラインをほぐしていきましょう。
膀胱と腎臓の経絡のはじまり、おわりをほぐす
1)目頭の内側を指の腹でやさしく押す。3秒程優しく押したらゆっくりほどく(5回程)
2)足の小指を軽く引いてやさしくまわし、足の小指の爪の付け根をもみほぐす
3)足裏の上部のくぼみ、『湧泉』をつかんで、足裏でグーをつくり30秒ほどキープ。その後足裏を開いたり閉じたりグーパーするように5回程動かす
4)鎖骨下に指を当て、円を描くようにマッサージ(特に鎖骨の内側部分)
膀胱の経絡や背面にある筋膜をほぐす
1)目頭の延長線上で髪の生え際に指を当て、1〜2㎜皮膚を頭頂に向かって持ち上げてキープ。その後やさしく上下にゆらす
2)首と頭の境目あたりにある盆の窪の両サイドを親指で押し上げるようにしてキープ
3)背骨の両サイドの皮膚を何か所かにわけてつまんで5呼吸程待ち、その後皮膚を上下にやさしくゆらす
4)おしりとふとももの境目あたりの皮膚をつまみ少し骨盤方向に持ち上げ、5呼吸程待ち、最後に皮膚を上下にゆらす
5)膝裏近くのふくらはぎの皮膚をつまみ少し膝裏方向に持ち上げ、5呼吸程待ち、最後に皮膚を上下にゆらす
秋冬におすすめ L指前屈
腎・膀胱経の気の巡りをよくするのにおすすめのヨガポーズは前屈です。座位でも立位でもどちらでもOKです。身体の背面側を気持ちよく伸ばしてみましょう。今回は夏のダメージが蓄積した秋の季節に滞りやすい肺・大腸経と、今回フォーカスしている腎・膀胱経を同時に流せるポーズを紹介します。
やり方:
1)膝をぴんと伸ばさずに脱力して立つ
2)腕を後ろに伸ばして手の親指と人差し指でアルファベットのLの形を作る
3)足の付け根から前屈する。その際仙骨を反らせる意識を持つ
4)5呼吸程キープしたら頭が最後になるようにゆっくり上体を起こしていく
身体の巡りをよくしてから、頭皮マッサージやブラッシングをすることで、頭皮がよりゆるみやすくなります。
美しい髪やしなやかな頭皮をキープするためには、セルフケアやエクササイズだけでなく、栄養の面などできることはたくさん。他のコラムでも髪や頭皮の健康について「日常生活編」「栄養編」で書いていますので、よければ合わせて読んでみてくださいね。
AUTHOR
仁平美香
WAY-TOKYOヨガ&ボディケアサロン主宰 パーソナルヨガおよびグループレッスンの他、オイルマッサージ、指圧整体等を様々な年代のクライアントに提供。ヨガ講師(WomensAwarenessYoga、月経血コントロールヨガ、産後、マタニティヨガ等、講師養成スクールにて講師育成を行うほか、イベントやレギュラークラスで指導中)、栄養士。女性のためのヨガ協会代表。「カラダをゆるめてこころを整えるはじめての月経血コントロールヨガ」「医師もすすめる血管美人ヨガ」等8冊の著書がある。雑誌・WEB等コラム連載&監修多数。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く