「白髪が目立つ」「抜け毛が気になる」…しなやかな頭皮と美髪のためにできること

 「白髪が目立つ」「抜け毛が気になる」…しなやかな頭皮と美髪のためにできること
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仁平美香
仁平美香
2023-07-26

年齢とともに髪に白髪が出てくることは自然なことで、ヨガと親和性の高いインドの英知アーユルヴェーダでは、「白髪は知性の証」とも言われています。ですから、すべてがネガティブなものではありませんが、日常のケア不足で白髪が増えたり目立ちやすくなったりしている場合も。髪や頭皮のためのできること(日常生活編)をお伝えしていきます。

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髪や頭皮のためにできること

まずは紫外線対策

顔や身体の日焼け止めは欠かさないけれど、髪や頭皮は無防備という方は多いのでは?

ダメージによる白髪や抜け毛の増加の原因になりますし、頭皮と顔の皮膚は繋がっていますので、頭皮の紫外線ダメージを放っておくことは当然顔のたるみなどにもつながります。

髪の分け目付近に白髪が特に多いという方は、紫外線も原因のひとつ考えられます。

スプレータイプの日焼け止めを使用したり、帽子をかぶるのもおすすめ。日焼け止めはSPFが高いと日焼け止め効果はあがりますが、頭皮への刺激が強い場合も多いのでSPF30以下くらいのものをこまめに使ったり、帽子と併用するのがよいでしょう。

私は、ファッションとしての帽子やヘアアクセサリーも大好きですが、髪や頭皮を守るためにも欠かせないアイテムで、晴れた日中の散歩のときなどは、夏でなくてもほぼ帽子をかぶっています。暑い時期は通気性のよい素材を選んだり、熱がこもらないように、日陰で時々帽子を脱いで風を通したりなども忘れずに、頭皮と髪の健康のためにできることをしていきましょう。

帽子は似合わない&苦手という方は、日傘でも、もちろんよいですし、折りたためる帽子などもあるので、日差しが特に強い初夏から夏だけでも持ち歩いてみましょう。

濡れたまま寝ない。頭皮にドライヤーをあてない

どんなに疲れていても、洗髪のあと、乾かさずに寝てしまうとキューティクルがはがれ、髪のパサつきにつながるだけでなく、切れ毛や白髪が目立つ原因にも。

同じ白髪でも潤いのある白髪の方が透明に近く、周りの黒髪に紛れて目立ちにくくなりますが、傷んだ白髪は真っ白になるので、1本だけでもとても目立ってしまいます。冒頭で白髪は知性の証ともされていて、必ずしもネガティブなものではないとお話しましたが、ダメージが原因で増えたり、パサつきがあったりするのは気になりますよね。

洗髪したらすぐに髪をしっかり乾かしましょう。自然乾燥でよいのは頭皮だけ。濡れたまま寝るのはもちろん、濡れたまま放置も髪に負担があります。

その際、ドライヤーは頭皮には当てずに、髪に向けるようにして頭皮に温風をあてて乾かさないようにするのもポイント。紫外線のところでもお話しましたが、顔とつながっている頭皮を乾燥させてしまうのは髪だけでなく、お顔のシワ、たるみの原因にもなってしまいます。

寝つきが悪い方にもおすすめですが、帰宅が遅い方や忙しい方には朝の洗髪をおすすめしています。

疲れて眠いのに頑張って洗髪してドライヤーをかけてという間に目が冴えてしまって、寝付けず睡眠の質を落としたり、洗髪のあと、疲れすぎて髪を乾かさずに寝てしまうリスクの方が大きいです。

とはいえ、汗をかいたままベッドに入るのが抵抗があるという方もいますよね。

わたしも以前はそうだったのですが、汗をかいた日で帰宅が遅くなった日などは、身体だけさっとシャワーで流し、髪はそのまま就寝します。起きてから洗髪すると目覚めもすっきり、顔のむくみもとれて一石二鳥でやめられません。

気になる寝具類は枕カバーを翌朝起きたらすぐ変えたり、ベッドの上部に布(髪や肌のためにシルクがおすすめ)を敷いたり、通気性のよいナイトキャップをかぶる(翌朝洗えばOK)などで抵抗感がなくなりました。

なにより睡眠の質があがったので、美髪や睡眠の質が気になっている方はぜひ試してみてください。

その他、喫煙も抹消の血管が収縮して頭皮や髪に栄養が行かなくなるため、他の努力が水の泡になることに。美髪のためにはタバコともさよならできるとよいですね。

 

今回は、日常生活でできる髪や頭皮の健康のためのお話をしましたが、他にも、食事やヨガ、セルフマッサージなど、できることがたくさんあります(2023年9月には、ヨガ&セルフケアワークショップも開催します)。

髪の美しさのためには、髪自体のケアだけでなく、頭皮の柔らかさや、りきみのない姿勢もとても大切です。髪や頭皮、そしてリフトアップにもつながるセルフケアと、姿勢や血流を整えるヨガやストレッチを行って、健やかな心と体、そして髪を手に入れたいですね。

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AUTHOR

仁平美香

仁平美香

WAY-TOKYOヨガ&ボディケアサロン主宰 パーソナルヨガおよびグループレッスンの他、オイルマッサージ、指圧整体等を様々な年代のクライアントに提供。ヨガ講師(WomensAwarenessYoga、月経血コントロールヨガ、産後、マタニティヨガ等、講師養成スクールにて講師育成を行うほか、イベントやレギュラークラスで指導中)、栄養士。女性のためのヨガ協会代表。「カラダをゆるめてこころを整えるはじめての月経血コントロールヨガ」「医師もすすめる血管美人ヨガ」等8冊の著書がある。雑誌・WEB等コラム連載&監修多数。



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