【男性ホルモンの増やし方】テストステロンは活性化できる!?「赤色の力」と男性更年期障害の対策

 【男性ホルモンの増やし方】テストステロンは活性化できる!?「赤色の力」と男性更年期障害の対策
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永田京子
永田京子
2023-09-13
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赤いネクタイは相手に強烈な印象を残す

赤色は、私たちの感情や行動、ホルモンバランスに影響を及ぼす力を持っています。

例えば、赤いネクタイひとつで、相手に強烈な印象を与えることがあります。赤いネクタイといえば、アメリカのトランプ元大統領を思い出す方も多いかもしれません。赤色は、集中力をアップさせ、自分の存在を相手に強く印象付ける効果があります。

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出典:58th Presidential Inaugural Ceremony :DVIDS Webサイトより

ほかにも、信号の「止まれ」の表示は赤色です。これも人の集中力を引き出して、注意を喚起する効果があります。

赤色とテストステロン値の関連を調べた研究もあります。イギリスのサンダーランド大学の調査によると、テストステロン値が高い男性ほど青色よりも赤色を選ぶ傾向があることがわかりました。また、赤色自体が、テストステロンの分泌に影響を与えることも明らかにされています。(*1)

出典*1 :Farrelly, Daniel, Owens, Rebecca, Elliott, Hannah, Walden, Hannah and Wetherell, Mark (2013)Competitors who choose to be red have higher testosterone levels. Psychological Science, 24 (10). ISSN 0956-7976

赤い車や赤いユニフォームがテストステロン値を上げた

さらに、赤色は日常生活やスポーツにも影響を及ぼします。

カナダのコンコルディア大学の研究によれば、赤色のスポーツカーに乗ることで、唾液中のテストステロン値が急上昇することが報告されています。一般的なセダンと真っ赤なポルシェに乗った男性では、赤色のポルシェに乗った男性にのみテストステロン値の上昇が見られたのです。(*2)

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出典:写真AC

さらに、イギリスのダラム大学の研究によれば、2004年のアテネオリンピックでボクシングやレスリングで赤いユニフォームを着た選手たちは、勝率が通常よりも10~20%高いことが確認されました。この研究によると、赤いユニフォームを着ることでテストステロンの分泌が増加し、赤色を着ることで気分が上がり、勝率が向上している可能性があるとされています。(*3)

出典

*2: Testosterone drives men to buy fast cars(2009)

*3:Russell A Hill 1, Robert A Barton, Psychology: Red enhances human performance in contests, Nature. 2005 May 19;435(7040):293. 

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永田京子

永田京子

NPO法人 ちぇぶら代表理事、更年期トータルケアインストラクター 1,000名を超える女性たちの調査や医師の協力を経て “更年期対策メソッド”を研究・開発・普及。口コミで広まり、企業や医療機関など国内や海外で講演を行い述べ3万人以上が受講。2018年カナダで開催の国際更年期学会で発表。著書「女40代の体にミラクルが起こる!ちぇぶら体操(三笠書房)」、「はじめまして更年期♡(青春出版社)」。



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