意外に知らない【男性ホルモンが減るとどうなる?】「男性更年期に起こること」とその対策|医師監修

 意外に知らない【男性ホルモンが減るとどうなる?】「男性更年期に起こること」とその対策|医師監修
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永田京子
永田京子
2023-03-09

最近、周りの男性やパートナーが「最近なんだか元気がないな」「この頃ちょっと太ってきた」。そんな方はいないでしょうか。もしかしたら、男性ホルモンの「テストステロン」が低下して起こる男性更年期症状かもしれません。今回は、男性更年期の特徴と対策ケア方法をご紹介します。

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男性ホルモンは体・心・性行動すべてに作用する

先日このようなご相談をいただきました。

「夫のメタボが止まりません。また、仕事で疲れているようなのですが、夜も眠れていないようで心配です。最近テレビで男性にも更年期があることを知ったのですが、男性ホルモンが減るとどうになっていくのでしょうか」(50歳・女性)

「テストステロン」とは、男性ホルモンの名称です。思春期に急激に分泌量が増え、20代をピークにその後は緩やかに減少していきます。テストステロンは、主に三つの大切な役割をもっています。

1つ目は、体を作る役割です。筋肉や骨格の成長を促して、がっちりとした体を作ります。

2つ目は、心のバランスを保つ役割です。テストステロンは大脳に作用して、前向きな思考や決断力を高めます。気持ちを前向きにする、やる気を出すなど、精神面にも作用をして心のバランスを保っています。

3つ目は、性行動(セックス)を可能にする役割です。テストステロンは、脳内物質のドーパミンを分泌させます。ドーパミンは信号を骨盤神経に送り、勃起を促します。

このように、テストステロンは、「体を作る」「心のバランスを保つ」「性行動を可能にする」という3つの大切な働きをしています。

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永田京子

永田京子

NPO法人 ちぇぶら代表理事、更年期トータルケアインストラクター 1,000名を超える女性たちの調査や医師の協力を経て “更年期対策メソッド”を研究・開発・普及。口コミで広まり、企業や医療機関など国内や海外で講演を行い述べ3万人以上が受講。2018年カナダで開催の国際更年期学会で発表。著書「女40代の体にミラクルが起こる!ちぇぶら体操(三笠書房)」、「はじめまして更年期♡(青春出版社)」。



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