意外に知らない【男性ホルモンが減るとどうなる?】「男性更年期に起こること」とその対策|医師監修

 意外に知らない【男性ホルモンが減るとどうなる?】「男性更年期に起こること」とその対策|医師監修
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永田京子
永田京子
2023-03-09
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テストステロンが低下すると体にどんな変化が現れるのか

男性のテストステロンは、通常であれば緩やかに低下していきます。しかし、ライフスタイルの変化や、大きなストレスによって急激に減少することがあります。いわゆる男性更年期は、このテストステロンが低下することが引き金となってさまざまなことが体に起こります。

筋力、体力がなくなる

筋力、体力がなくなって疲れやすくなり、また、疲れが取れにくくなります。テストステロンには、筋肉を作る役割があるため、減少すると筋肉量が減ってしまいます。筋肉量が減ると体力も低下しますから、疲れやすくなってくるわけです。

お腹周りに脂肪がつきやすくなる

テストステロンには、エネルギー消費量を高めることで内臓脂肪を減らしてくれる働きがあります。そのため、テストステロンが低下をするとお腹周りに脂肪がつきやすくなってしまうのです。

肌や髪のツヤがなくなる

テストステロンの分泌が低下すると、皮脂の分泌量が低下していきます。すると、肌が乾燥しやすくなったり、髪のツヤがなくなったりして、見た目が老け込んでしまうことがあります。

自律神経が乱れてさまざまな症状が現れる

急激に体の中で性ホルモンが減ると、それが引き金になって、自律神経が乱れていきます。すると、女性の更年期症状と同じような不調が起こります。例えば、ホットフラッシュ(ほてりや急な発汗)、頭痛やめまいなど、症状の種類は多岐にわたります。また、男性特有のものとしては、朝立ちがなくなるという特徴があります。

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テストステロンの低下は心にも影響する

テストステロンは、心のバランスを保つ役割もあるので、心にも変化が現れます。症状としては、気分が鬱々としている、不安感が強い、やる気が出ない、集中力が発揮できない、認知機能の衰え、眠れない……など、実に様々です。男性更年期の不調はストレスによって引き起こされることがありますが、テストステロンが低下していくと、そこからさらに心の問題が大きくなりやすくなります

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永田京子

永田京子

NPO法人 ちぇぶら代表理事、更年期トータルケアインストラクター 1,000名を超える女性たちの調査や医師の協力を経て “更年期対策メソッド”を研究・開発・普及。口コミで広まり、企業や医療機関など国内や海外で講演を行い述べ3万人以上が受講。2018年カナダで開催の国際更年期学会で発表。著書「女40代の体にミラクルが起こる!ちぇぶら体操(三笠書房)」、「はじめまして更年期♡(青春出版社)」。



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