便秘気味な人必見【腸のぜんどう運動を促す】寝たままゴロゴロするだけでスッキリ「ねじりエクサ」
うだるような暑い夏。なかなか家から出られず、さらに冷たいものを取りすぎていませんか? 運動不足や胃腸の疲れは「便秘」のもと。そんな便秘解消におすすめのエクサをご紹介します。赤ちゃんのようにゴロゴロ床に転がるだけで胃腸が活性化! ついでに肩周りもすっきりして呼吸も深まります。
実は深い!「胎児の動き」のすごいところ
ねじる・揺らすが人間本来の自然な動き
私たち人間の体は約70%が水分です。ほとんど水でできている私たちにとって、本来一番自然な動きとは、どんなものでしょう? その答えは、私たちの原点、お腹の中にあります。
お母さんのお腹の中で丸くうずくまった胎児を思い浮かべてください。たっぷりの水(羊水)の中で自由自在に回転している姿が答えです。そもそも液体(水)の動きはスパイラル状。ねじったり揺らしたりする流動的な動きは、私たちの体にとって実はとても自然な動きで、筋骨格や内臓を整えるために万能、と言われています。
一方、長時間のデスクワークや室内での活動増加により、現代人は日常の中で「ねじる」という動作を取る機会が十分ではなくなりました。それどころか、一番不自然な動きである「同じ姿勢をとり続ける」というのが基本の形になっています。水が流れずに同じ場所にとどまり続けると濁るように、私ちの体もデトックスが必要となっているのです。
寝たままねじって1石3鳥!
伝統ヨガには、立位や座位の姿勢などで、さまざまなねじりのポーズがあります。ご紹介する【赤ちゃんエクサ】の効果はこの3つ。
①ねじりの動きで胃腸を活性化。胃腸を中から温め刺激し、排泄を促します。
②腕の動きと共に肩甲骨や肩周りをほぐし、呼吸を促します。
③凝りをほぐしながら自律神経を整える効果が期待できます。
ゴロゴロするだけで便秘がすっきり「赤ちゃんエクサ」
1) 体の一方を下にして床に横たわり、胸を開いて体を外側にねじりましょう。
2) 上になった手はひじを曲げて頭の後ろ側の床につき、そのままひじを上下に動かし、肩甲骨・肩周りをほぐします。
3) 体を元に戻して丸くなり、再び開きます。この軽いねじりの動きを繰り返します。
4) 徐々にねじる(開く)→ 戻る(閉じる)の動きを大きくしていきます。
5) 最終的には、開いた時に手の指先と足のつま先が近づくように、閉じた時にひじと膝がくっつくようになるまで動きを大きくして、スムーズなねじりと回転運動を繰り返します。
【注意】腰や膝に不安がある場合は、小さな動きから始めることをおすすめめします。小さなねじりと回転でも十分に効果は期待できますので、加減を見ながら無理せず行いましょう。
動画はこちらからご覧ください
AUTHOR
井上浩子
2002年、留学先NYのバレエスクールの授業でヨガに出会う。厳しいプロ生活で心身を壊したことをきっかけにヨガは欠かせないライフワークに。自身の経験から、「自分に安心できる感覚と自分への愛おしさを取り戻す」をモットーにレッスンを展開。 解剖学に基づく効果的なシークエンス構成と 誰にでもわかりやすいインストラクションに定評がある。日米指導歴14年・バイリンガル講師・RYT500。オンライン&対面レッスン、指導者養成のほか、ヨガ関係の通訳・翻訳も行う。
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