ピザは“ヨガ的”な食べ物?アウトドアピザを通して得られる「食への気づき」
安らぎを与える食べ物
アイルランドの西海岸沖のクレールアイランド・ヨガリトリートセンターで、チアラ・カレンとクリストフ・ムーズは、自らの経験から、ピザはなじみのない素材を生徒たちに紹介するのにとてもよいことを発見した。ヨガと、食への気づきのコースを教えるカレンとムーズは、自分たちで農作物を育て、収穫した穀物を粉にし、地域でチーズを調達して、リトリート最後の夜によく、外にある丸いオーブンを使ってピザをつくる。「リトリートに来る人の中には、ベジタリアンでない人もたくさんいるの」とカレンは説明する。「リトリートの期間中は、参加者の味覚の幅が広がるように食物を変わった組み合わせにしたり、初めて口にするような野菜を使ったりしているから、彼らはコースの締めくくりにピザを食べるととてもほっとする。ピザがどんなものかを知っているからリラックスできるのね。でもそれは、確かにピザではあるけれど、フレッシュな、想像していなかったような素材を使う、ひねりをきかせたものなのよ」。そういうピザの主役はトッピングだ、とカレンは言う。「緑の野菜は必ず使うし、たくさんのフレッシュハーブをのせただけのものもある。チーズは軽くふりかける程度だから、ほかの素材がよく見えるのよ。トマトは全く使わないこともある。自家製のペストソースか、チャード、ホウレンソウ、ケールなんかをピューレにしてベースにするの」
ピザづくりの夜が終わりに近づいたとき、「生地をのばし足りない」「もっといろいろなピザをつくれるのに」と感じたりしたら、デザートのピザで友人たちをもてなそう(マーティンは、これを「スウィーザ」と呼んでいる)。ピザ生地にシナモンシュガーをふりかけ、塩味のトッピングをヌテラ(チョコレートのスプレッド)、フレッシュベリー類、リコッタチーズ、ハチミツなどに替え、甘い夏を祝うのだ。
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