「死ぬまでに叶えなきゃ後悔する…」2人の子供を残して40代で単身留学。踏み出した真意とは?
「お母さんが挑戦するから見てて!」と言って飛び出した
レイラさん:留学前に子どもたちに向けて、これからの時代は日本以外に住む選択肢を持てる人になるべきと伝えました。海外に住む自信がないから日本で暮らすのではなくて「行きたくなったら行ける」という感覚を持ってほしかった。子どもたちの将来のためにも国境を超えることに対するハードルを下げたかったんです。
ーー一番身近な人が海外に住んだことがあると、すごく説得力がありますよね。
そう。だから「まずはお母さんがやってみるから見てて!」と伝えて飛び出したんです。子どもたちにこの感覚が伝わっていたら嬉しいですね。
すべてが自分の時間だった留学期間
ーー留学中、授業とお仕事の両立は大変でしたか?
レイラさん:難しかったですね。でも、わたしにとって留学中の時間って本当に本当に貴重。子どもを産んでから100%自分のために時間を使えることなんて無かったし、そもそも子育ては思い通りにならないことだらけなので(笑)自分ですべて計画できるって本当に凄いことでした。全てにおいて自分がやるかやらないか、それだけじゃん!みたいなね。
なので毎日、授業・言語交換・仕事のスケジュールを時間割のように決めていました。休日も計画を立てて仕事を進めていく。そういう生活なので、クラスメートたちと遊びに行く時間は少なかったです。でも自分の時間の使い方は他のクラスメートとは違って当たり前だと思っていましたね。
常に、自分がこうなりたい!と思う姿に近づくために時間をどう使うのかを意識。何のために来たのか、忘れかけるたびに思い出していました。でもわたしは元々プランニングをして動くタイプではなかったので、そういう生活の仕方自体もトレーニングだと思って取り組みました。実際はなかなか計画通りにはいかなかったけど…。
ーー留学中にnoteの運営も始められたのですね。
レイラさん:留学の目的にアジアの人と交流してインタビューできる自分になりたいというのがあったので。それなら、インタビューライターとしての仕事を発信していこうと思いnoteの運営を始めました。
台湾に住み、海外から日本をみることができて「日本は素晴らしい国!だけど、自信のなさと情報の閉塞感が残念すぎる」と思いました。海外に対する敷居をなくしたい。だから、どんどん海外在住者のインタビューを日本の方に届けたいと思うようになり、noteはあえて海外在住者を紹介しています。
やりたいことは、少しずつでも形にする
ーー留学を終えてから、仕事に関して何か変化はありましたか?
レイラさん:1つ目は、台湾で半年間暮らしてみて「海外でも仕事をできる自分になりたい」という想いが強くなりました。一箇所に定住するか、数か所を点々とするかはわからないけど、ずっとそういう自分でありたい。なので今後はオンラインの仕事を自分の中で太くしていかなきゃと思いました。
2つ目は「在住経験があるライターさんだから頼みたい」と言っていただけることが少しずつ増えてきました。海外に実際に住み、現地の人と交流したこと自体に価値があるんだなと思いましたね。中国語を使う仕事の場合も、わたしの語学力はまだまだ足りないので周囲の協力を得ながらにはなりますが、実現する方法はあるんです。なので、語学が上達してから動くのではなく今の状態でもできることがあればチャレンジしていきたいです。
留学を終えた今、頭の中で描くだけだった海外に住みながら仕事するという夢が「リアルにできそう!」と具体的にイメージできるようになりました。これからもやりたいことがあれば少しずつでも形にしていきたいです。
ーー自分が前に進んでいることを、見える状態にするって大事ですよね。
レイラさん:本当にそうですよね。今回の留学で、できることを探して一つずつやっていけば目的地に繋がっていくという実感が得られました。今後はもっとリアルな形にすることを楽しんでいきたいです。
インタビュー後半では、留学中のお子さんとのコミュニケーションや、なりたい自分にチャレンジし続ける姿勢についてお伺いしました。
プロフィール:レイラさん
元新聞記者のインタビューライター。福岡・糸島市の海沿いで子育て。2児の母。海外暮らしの夢を叶えるため、2022年8月末から単身台湾語学留学。雇われずに生きる選択肢が見つかるインタビューメディア「私たちのヒロインズ⭐︎ジャーニー」を運営しています。
Twitter:@Leyla_0321
『私たちのヒロインズ⭐︎ジャーニー』とは?
雇われずに生きる選択肢が見つかるインタビューメディア。「自分らしく稼ぐ」女性たちのストーリーを随時更新しています。2023年1月から運営。国内外で活躍する女性たちのリアルをお届けします。
AUTHOR
竹田歩未
ライター/中国語翻訳。大学在学中に場所や時間に縛られない働き方に興味を持つ。卒業後の2022年〜ライターとして活動しながら念願の台湾留学を実現。Instagram「フェムテクラブ|フェムテック・フェムケアグッズ」を運営。SNS:Ayumi Takeda @ayumin_tkd フェムテクラブ @femteclub
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