効果的に正月太りを解消するには?「痩せる」を正しく理解しよう
正月太りの正体
お正月シーズンに食生活を乱したくらいでは、身体はほとんど脂肪を蓄えません。そんな短期間に2kgもの脂肪を生成できるほど身体は効率的には出来ていないし、数週間で2kgも筋肉や脂肪を減らしたり増やしたりできるほど変身ロボットみたいな仕組みにはなっていないからです。それが出来たら、急な環境の変化に耐えられず人間はとうの昔に絶滅しているはず。
正月太りの正体は、脂肪じゃなくて「水分(むくみ)」と「胃腸の中の物」です。胃腸に入っているものは24時間〜72時間で排出されるため、食生活を変えれば数日後には自然と戻ります。つまり、正月太り解消で焦点を当てるべきは、身体の余分に蓄えている水分(=むくみ)取り。
そのため、正月に増えた体重を減らすために「脂肪燃焼」というキーワードを選んでエクササイズをするのは間違い。身体全身のむくみが落ちるように生活習慣を正すことが最優先になります。ファスティングや糖質制限をすると1週間ほどで2kg痩せますが、この時に減るのは脂肪や筋肉ではなく、水分(むくみ)と胃腸に入っている物です。一時的には身体の変化が出ますが、長期的に続けるようにはデザインされていないので、その後に待っているのはリバウンド。
生活習慣を正すには
・バランスの取れた食事をする
・睡眠不足を解消する
・睡眠の質を向上する
・適度な全身運動をする(やりすぎない)
・ストレスを発散する
という、誰もが聞いたことある、目新しくもなんともない基礎に戻る必要があります。流行りやシーズンもののダイエットに飛びつくよりも、まずはこういう基礎をカバーすること。
「痩せる」の違いを理解せずにダイエットを始めると、原因とまったく関係のないことに時間と労力を割いてしまいます。頑張ってもなかなか結果につながらないのも、そのせい。生活習慣を正すという基礎は、正月太りに限らず、年中いつでも心と身体の健康に必要なことですので、これを機に正月くらいじゃブレない太い基礎を築いて、今後もずっと続けられる健康的なライフスタイルに切り替えてみてはいかがでしょうか。
AUTHOR
mikiko
パーソナルトレーナー|自身の失敗経験を元に個人差や体質を重視した『mikiko式フィットネス論』を提唱|身体と人生観が変わるフィットネス哲学で、一生ブレないための視野と学びを発信しています|流行を根拠と本質で斬る人| 筑波大学健康増進学修士|NZベストトレーナー入賞
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