効果的に正月太りを解消するには?「痩せる」を正しく理解しよう
「クリスマスとお正月で食べ過ぎて体重が増えたから、正月太り解消でダイエットをしよう」と食事制限や運動習慣を始めた人は多いのではないでしょうか。自分の身体を自分でしっかり操縦できるようになるためにも、ダイエットをする際に意外と知らない「痩せる」の仕組みについて考えてみましょう。
日々の会話でよく耳にする「痩せる」という言葉ですが、その仕組みについて詳しく理解している人は少ないです。カロリー減らせば痩せるんでしょ?そんなに単純ではありません。現状、9割を超える人がダイエットで失敗しているという結果も出ており、いかに「痩せる」の仕組みが正しく理解されないままダイエットが流行しているかを物語っています。
「痩せる」を分類して考える
一口に「痩せる」と言っても、その内容はさまざま。
・服やサイズが小さくなる
・締まって(スラッと)見えるようになる
・体重計の数字が減る
「どれも結局は同じことですべて同時に起こる」と思っている人は多いのですが、実はそれは大きな勘違い。相撲力士とラグビー選手が同じ体重でも見た目が全然異なるように、体重は見た目を反映しません。体重計の数字が減ったからといって見た目の変化が出るとは限らないし、体重が変わらなくても見た目の変化が出ることもあります。実際に、筋トレを始めた多くの人が、体重計の数字には変化がなくとも服が緩くなったり、ジーンズの上に乗る脂肪が減ったりしています。
ダイエットといえば、毎日体重を記録して右肩下がりのグラフで成功で定義するイメージが一般的ですが、体重計の数字を追いかけることがあまり効果的ではないこともあるのです。
「減った内容」を区別して考える
「体重計の数字が減る」に特化して考えてみます。体重が見た目を反映しない理由は、体重が減った時に以下の4つの現象が考えられるからです。
①脂肪が減る
②筋肉が減る
③水分(むくみ)が減る
④胃腸の中の物が減る
この現象は、どれか1つだけ単体で起こることはほとんどなく、同時多発的に起きます。体重計の数字と睨めっこしているだけだと、体重に変化があった時に「何がどれだけ減ったのか」は分かりません。また、体重に変化が『なかった』時にも身体の中では何か変化が起きているかも分かりません。(例:胃の中の物は増えたけど、脂肪は減った)
身体の中の変化を無視して、身体の重さだけでダイエットの進捗状況を確認するのは、牛肉を買う時に脂の乗り具合を見ずに重さだけで良し悪しを判断をしているようなもの。「減った内容」まで区別して考えないと、自分の望んでいた結果にはたどり着けないのです。
AUTHOR
mikiko
パーソナルトレーナー|自身の失敗経験を元に個人差や体質を重視した『mikiko式フィットネス論』を提唱|身体と人生観が変わるフィットネス哲学で、一生ブレないための視野と学びを発信しています|流行を根拠と本質で斬る人| 筑波大学健康増進学修士|NZベストトレーナー入賞
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