イスに座ったままできる!不安を静める10分間ヨガ

 イスに座ったままできる!不安を静める10分間シークエンス
RICK CUMMINGS

自分の将来や体のこと、家族やパートナーとの関係、仕事のこと…程度の差、内容の違いこそあれど、誰もが不安に陥る要因を持っている。不安で仕方ない、不安で落ち着かない…そんなときは、ヨガで心のざわつきを静めよう。短い瞑想と、坐位のシークエンスを紹介する。

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「不安に苦しむ人に最も適した瞑想のひとつが、オープンモニタリング瞑想です。イスに腰掛けて、体の感覚、考え、感情から外部の音に至るまで、自分の周囲に起きていることに注意を向ける瞑想です」。こう話すのは、カリフォルニア大学サンディエゴマインドフルセンターの常任理事スティーブ・ヒックマン(心理学博士)である。「不安がある人は自分の考えが滝のように降りかかってくるように感じがちです。オープンモニタリングを行うと、その滝の向こうにある静かな空間に身を置いて、自分の考えに打ちのめされずに見つめられるようになります」。5分間のオープンモニタリング瞑想を数日連続して行ってみて、慣れてきたら徐々に時間を長くしていこう。
心地よく座って目を閉じ、1、2分程度、鼻孔を通る吸気と呼気をたどりながら、呼吸にのせて心を休ませる。次に、意識を拡大させて、首のこわばり、疾風のごとく巡る考え、周囲の音など、今経験していることに意識を向ける。考えであれ、感覚や感情であれ、何かが現れてきたら、評価せずに事実として描写してみよう。「考えが生まれつつある」「心配が生まれつつある」「計画が生まれつつある」「そして、あるがままに通過させるのです。感情を交えない表現を使うと経験していることから距離を置くことができるので、今起きているのは無作為な神経の発火以上の何ものでもないと思えるようになります。これは、生まれてきた不安な思いを、感情で受けとめずに、自分の中で漂わせたあと通過させることを目指した心の訓練です」とヒックマンは説明した。

心の平安のためにいつでもポーズを

短時間の瞑想のあとでさらに不安を静めたい場合は、ボストン在住のハタヨガのインストラクターで、兵役経験者やその家族を対象にトラウマに敏感なヨガを指導するリン・ストーラーの坐位のシークエンスを試してみよう。このシークエンスはイスさえあれば職場でもどこでも行うことができる。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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Text by GINNY GRAVES
Model by Crystal Hinton
Styling by Emily Choi
Hair&make-up by Danica Jardien
Translated by Setsuko Mori
yoga Journal日本版Vol.45掲載



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