ケン・ハラクマさんに聞く「別れ」との向き合い方
日本を代表するヨガ指導者ケン・ハラクマさんが、すべてのヨギへ贈る心温まる言葉のギフト。連載形式で、ケン・ハラクマさんの愛や思想を学びます。今回のテーマは、つらさや不安といった感情との捉え方について。
ハタヨガのハとは陽、タとは陰を表す言葉です。これは物事にはすべて反対側がある、ということ。お別れする人があれば、出会う人がある。また逆に、受け入れるべきものがあれば、手放すべきものがある。
これがハタという考え方であり、生きていれば〝必ず起こること〟です。このハタの考え方を頭の隅に置いておければ、お別れも少し、受け入れやすくなるでしょう。ヨガのときに息を吐くのはクレンジング、つまり浄化です。そして、浄化したあとに息を吸う。これでエネルギーが取り込まれます。クレンジングしたあとにエネルギーを取り込まないと、
きれいなエネルギーで満たされない。だから、人間関係でも、物でも、何かを手に入れたいならば、まずは手放し、クレンジングすることが大事です。
でも、頭ではわかっていても、気持ちがどうしてもついていかないときもあります。そういうときは、本を読むこともおすすめです。
いかにハッピーに生きていくかのヒントをくれる
- 『人生は「引き算」で輝く』(野口嘉則)
- 『「心の掃除」の上手い人下手な人』(斎藤茂太)
また、まずは身の回りの浄化をしたいなら
- 『新・片付け術「断捨離」』(やましたひでこ)
- 『人生がときめく片づけの魔法』(近藤麻理恵)
など、人気の断捨離本などもいいでしょう。人生を受け入れる方法はさまざまです。自分では手に負えない、と思ったときは賢人に教えてもらっちゃいましょう!
何かを手放したとき、次に得られるものがわかっていれば、人はさほど不安を感じません。でも、「次」がまだ見えていないとき、いちばん、不安になるのです。でも、人生はハタです。いつか必ず「次の何か」はやってきます。手放すつらさも不安も、あって当然! それが人生です。ハタの人生を一緒に進んでいきましょう!
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