「よくその体型でヨガできるね」と言われたヨガ講師の私が考える、ぽっちゃりさんのためのヨガとは
みなさんは「ヨガをしている人」と聞くと、どんな人を思い浮かべますか?「痩せている」「体が柔らかい」「オーガニックな食事しかしない」そんなイメージを抱く人が多いかもしれませんが、実際はそんなことはありません。もし「ヨガに興味があるけど、ぽっちゃり体型な私には無理…」と、ヨガすることをあきらめている人がいたとしたらもの凄くもったいないです!今回は、ぽっちゃりさんにピッタリのツイストポーズをお伝えしていきます。
「よくその体型でヨガできるね」と言われた話
都内で街を見渡してみると、ヨガスタジオが1つ2つ目に入るほど、最近ヨガは一般的な存在になりましたね。そして、ヨガは単なる体のトレーニングではなく、心のケアもできることがヨガの魅力であることも、徐々に浸透しつつあるように思います。
しかし、それと同時に「ヨガ=ダイエット」という先入観を持つ人がいることも感じています。今回はぽっちゃりヨギーニ代表として、私の体験談をお話しします。
私自身、学生時代から常にぽっちゃりとした体型でした。クラシックバレエを習っていた私はとにかく細くなりたくて、「○○だけダイエット」といった食事制限やサプリメントなど、色々なダイエット方法に手を出しました。しかし体型は変わらず…。(むしろリバウンドして余計に太ったことも!)
当時は華奢な体型になることができずにガッカリしましたが、大きな病気をすることもなく健康そのものの元気な体に感謝しながら、結婚そして出産と年齢を重ねていきました。
子どもを出産した後にヨガに出会った私は、ヨガの魅力に一気に惹きこまれました。初めて「痩せていた方がいい」という呪縛のような強い思い込みから解放された瞬間でもありました。そんな中、久しぶりに会った友人にウキウキとして「最近ヨガを始めたんだ」と話したのです。
友人は私を見つめて意外そうな表情になり「よくその体型でヨガできるね!」と言いました。決して意地悪とか悪意がある言い方ではないのです。たぶん彼女にとってはそれが“当たり前”なことだったのでしょう。(ちなみに彼女はとてもスリムでした)この言葉を聞いてからも、私はヨガを続けました。
しかし、一時は心のどこかに「ぽっちゃりしてる人がヨガしていたら変に思う人もいるんだな…」と、小さなしこりのようなものを感じたことも事実です。
ぽっちゃりさんにピッタリのヨガ|ツイストポーズ
ヨガには「アーサナ」と呼ばれるヨガポーズがあります。確かに体型や骨格によって、古典的なポーズが教科書通りにできないこともあるでしょう。けれど、それは大きな問題ではありません。なぜなら「ポーズを完成させる」ことよりも「ポーズを行う時の自分を内観すること」こそが目的だからです。なので自分を無理やりポーズに合わせるより、ポーズを自分に合わせてみてください。今回は膝をついたランジツイストのバリエーションを試してみましょう。
やり方
1)よつんばいになる(あれば手の下にヨガブロックを置く)。ヨガブロックの高さは自分に合わせて調節しましょう。
2)右足を、右手の外側に置く。「両手の間に右足」ではなく「右手の外側」に置くのがポイント。
3)胸を右に広げ、右手を天井方向に引き上げる(3~5呼吸ホールド)。お腹や胸が解放される感覚を味わって!
4)反対も同様に行う
バリエーションに取り組んでみて、体はどんな感覚でしたか?心はどんな風に動き、何を感じましたか?どうぞこれからもヨガというツールを活かして、誰もが自分らしく過ごすことができますように!
AUTHOR
のぐちかなこ
専業主婦からヨガ講師へ。大手ヨガスクールにて全米ヨガアライアンスの講義 (RYT200/RPYT85)及びヨガレッスンを年間1,000時間以上担当。2018年に独立し〈あんどYOGA〉を立ち上げる。現在もヨガインストラクターの養成に携わりながら、特に産前産後に関するヨガや新米ヨガインストラクターサポートに力を注いでいる。オンライン講座も多数開催中。プライベートでは三姉妹の母。あだ名はかーちゃん。
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