研究結果が示唆【ヨガが血圧に効果的な理由とは?】高血圧に効果的な「6つのヨガポーズ」
最近の研究では、ヨガが高血圧症に効果があることが示されています。今回は、手始めに良い軽い実践方法をご紹介しましょう。
高血圧は、別名「ハイパーテンション」とも呼ばれています。米国疾病対策予防センター(CDC)によると、成人の約半数が高血圧であるにもかかわらず、多くの人は自分が高血圧であることに気づいていないそうです。
しかし、高血圧が一般的だからといって、無視するわけにはいきません。高血圧は、心臓発作や脳卒中など、深刻な健康状態に陥る危険性があるのです。高血圧の改善や予防のためには、生活習慣を見直すことが重要であり、ヨガは高血圧を下げる上で重要な役割を果たすことが研究により明らかになっています。
実際のところ、血圧とは何?また、高血圧の原因は?
血圧とは、心臓が血管の壁に与える力の大きさです。心臓が健康で、血管が柔軟であれば、血液を全身に循環させるのにそれほど大きな力は必要ありません。
しかし、心臓に負担がかかったり、血管が硬く柔軟性がなくなったりすると、血液を循環させるために心臓はより強くポンプしなければならなくなります。その結果、心臓への負担が大きくなり、血管の壁が傷つき、心筋梗塞や脳卒中などの危険な健康状態になるリスクが高まります。
高血圧の具体的な原因は人によって異なりますが、危険因子は以下の通りです:
・家族歴
・年齢:加齢と共に血管の弾力性が低下し、高血圧のリスクが高まる。
・性別:男性は中年期に高血圧になりやすく、女性は高齢になるにつれて高血圧になりやすくなる。
・人種:アフリカ系アメリカ人や黒人では、高血圧のリスクが高くなる。
・慢性腎臓病(CHD)
・不健康な生活習慣:
・運動不足
・食生活の乱れ
・喫煙
・アルコールの過剰摂取
・太り過ぎ
・ストレス
家系を変えることはできませんが、血圧を健康な範囲に保つために、より良いライフスタイルを選択することは可能です。そこで登場するのがヨガです。
ヨガが血圧に効果的な理由
数々の研究により、ヨガが高血圧症に効果があることが示されています。
最近の研究では、高血圧の治療を受けている人を対象に、週3回、ヨガを行うことを検証しました。その結果、ヨガを実践した人は、そうでない人に比べて、血圧が有意に低下したことがわかりました。別の研究では、呼吸法と瞑想を取り入れた場合、ヨガの高血圧に対する効果はさらに顕著になることがわかりました。
2020年の研究では、1時間のヨガクラスが動脈の柔軟性に与える影響を調査しました。血管が柔軟であればあるほど、血流に必要な圧力が少なくなり、高血圧のリスクは低くなります。研究者たちは、ヨガをすると、動脈がより柔軟になることを発見しました。
高血圧の方は、ヨガをする前に医師に相談してください。場合によっては、逆転のポーズなど、特定のヨガポーズを避ける必要があります。常に医師の指導に従い、ヨガをすることで血圧がどのように変化するかに注意を払いましょう。
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ヨガジャーナルアメリカ版
全米で発行部数35万部を超える世界No.1のヨガ&ライフスタイル誌。「ヨガの歴史と伝統に敬意を払い、最新の科学的知識に基づいた上質な記事を提供する」という理念のもと、1975年にサンフランシスコで創刊。以来一貫してヨガによる心身の健康と幸せな生き方を提案し続けている。
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