ほてり、のぼせ、発汗、寝汗…更年期症状を緩和する6つのヨガポーズ
更年期(閉経前後の45歳~55歳)は、家庭環境と社会環境にいくつかの重大な転機が生じる時期で、女性ホルモンの分泌が大きく変動します。 多くの更年期症状は、主として卵巣ホルモンの変化が自律神経の中枢に影響を及ぼすためと考えられています。 また、性中枢でもある脳の視床下部がストレスの影響を強く受けると自律神経が乱れ、その結果、多様な不定愁訴を引き起こしてしまいます。 自律神経の失調が引き起こす血管系の症状として、ほてり、のぼせ、発汗、寝汗、高血圧、冷え、不眠などがあります。
腹式呼吸
お腹を膨らませて息を吸い、お腹をへこませながら息を吐きます。吸う息の2倍以上の時間をかけて腹圧をかけて吐き切ります。
吸う時に交感神経、吐く時に副交感神経の働きを高めますので、吐く息を長くすると副交感神経が優位になり、緊張がとれ、自律神経が調います。
くつろぎのポーズ
仰向けに寝て、軽く目を閉じて、手のひらは上に向けます。静かに腹式呼吸をして全身の力を抜いていきます。
自律神経を調えますので自律神経失調症、更年期症状、不眠症などあらゆる症状に効果があります。
金魚のポーズ
くつろぎのポーズで寝て、全身から力を抜きます。両手を軽く胸の上で組み、胸からお腹にかけて左右にゆすり、背骨を気持ちよくゆすり続けます。
自律神経が調い、自律神経失調症や不眠症、疲れなどが改善されます。
コブラのポーズ
両足をそろえてうつ伏せに寝ます。両肘を胸の横に立て、額を床につけて息を吐きます。息を吸いながら、ゆっくりと頭を上げ、背骨を一節ずつ起こしていきます。肩の力を抜き、軽くひじを曲げ、のどは伸ばして顔を上げ、目は見開きます。おへそから下の下半身は、床から離さないように。
息を吐き出しながら、身を乗り出すように床に戻していきます。
自律神経の強化、仙骨を刺激して婦人病の改善、腰痛や便秘にも効果があります。
ゆれる吉祥のポーズ
両足の裏を合わせて座り、腰を立て、背筋を伸ばします。足の親指をにぎり、ゆっくりと体と頭を左右にゆすります。
不眠症、ひん尿、冷え症、更年期症状に効果があります。
がっせき前屈のポーズ
ゆれる吉祥のポーズから、背骨を伸ばしたまま、息を吸いながら上体を反らし、吐きながら恥骨を床の方に回転させ、股関節から体を前に倒し、あごを床に近づけます。
自律神経を調え、不眠症や冷え症の改善に役立ちます。
AUTHOR
古川まゆみ
津⽥塾⼤学英⽂科卒業。1985 年沖ヨガ⼊⾨。 ⿓村修先⽣、吉⽥つとむ先⽣に師事して、総合ヨガやアシュタンガーヨガを修得。インドやヨーロッパ、アメリカでも研修を重ねて、スポーツクラブ、公⺠館等でヨガとパワーヨガを担当。また、インストラクター養成講師として、200 名以上のインストラクターを養成して、総合ヨガの普及に努めている。NPO 法⼈沖ヨガ協会講師。
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