【東洋医学の知恵】冬は腎・膀胱が滞りやすい?腎臓や膀胱に関連するツボを刺激する簡単セルフケア

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【東洋医学の知恵】冬は腎・膀胱が滞りやすい?腎臓や膀胱に関連するツボを刺激する簡単セルフケア

仁平美香
仁平美香
2022-01-13

寒い日が続きます。気温が下がると体温を逃さないように毛細血管が収縮し、あたたかい時期よりも血圧があがりやすい時期です。血流の流れが悪くなるので高血圧の方などは特に脳卒中や脳梗塞、心筋梗塞など血管にまつわる疾患もおこりやすくなります。リビングとお風呂場など室内の気温差をできるだけ小さくするなど血管にやさしい環境作りをして健やかに過ごしましょう。血流の悪さからくる症状として冷えもとてもつらいものです。今日は冷えの中でも冬の時期に原因となる腎&膀胱に関連する冷えについて、そして血管の柔らかさを保つヒントについてお話していきます。

血流の良さは血管のしなやかさから

血液は全身の細胞ひとつひとつの代謝に必要な栄養素を送り届け、細胞内呼吸に必要な酸素を供給し、発生した二酸化炭素や老廃物を回収する役割があります。身体中の血管をつなぎあわせると地球約2周分もあり、心臓からは1分間に5リットル前後、1日に6t~8tの血液が送り出されていて健康な人ならば血液は約60秒で身体中を一周します。

加齢やストレス、心臓を酷使する程の過度な運動などで一度硬くなった心臓を戻すことは現代の医学ではできないとされていますが、老化した血管については運動や食生活の見直しでしなやかさを取り戻せることが科学的な検査で証明できるようになってきました。

血管が硬くなる要素として糖化(炭水化物の食べ過ぎ)、酸化(ストレス、不眠、感染症、激しい運動、喫煙、紫外線)、塩分の過剰摂取、悪玉コレステロールや中性脂肪など脂質の問題などがあります。

運動の面では老化した血管をしなやかにするという点を考えれば、激しい運動を行うよりも心臓に負担の少ない範囲での運動がよいとされています。自分の体力にあわせたヨガは血管をしなやかにする上でおすすめです。

冬に滞りやすい腎・膀胱

東洋医学では冷えの原因を「婦人系タイプ」「胃腸不調タイプ」「腎膀胱不調タイプ」にわけて考えます。ここからは冬の時期に特に乱れやすいとされている「腎膀胱系冷えタイプ」を中心にお伝えしていきます。

腎や膀胱の働きがよくないときは水分代謝が悪く、余分な水分がむくみとなってたまるため冷えます。ちなみに膀胱炎はトイレを我慢したときや疲れやストレスなど免疫力が落ちたときになりやすい疾患ですが、東洋医学では、寒い冬の時期は膀胱などの泌尿器や生殖器が病みやすい季節と考えるので、今の時期にも膀胱炎になりやすいと考えられています。

また冬の時期は毛細血管が収縮して血流が悪くなり、肌の栄養がいきわたりにくくなる時期です。空気も乾燥する時期+暖房器具による更なる乾燥で肌の潤いが保ちにくく手足を中心にかさつきが気になる季節でもあります。

東洋医学では、寒い時期に腎や膀胱の働きが衰えると白髪や抜け毛も増えやすいとされているので、肌や髪などの美しさを保つためにも血管の柔らかさ+腎膀胱系ケアで美しい髪や肌を保ちましょう。

冷え、美肌・美髪のための冬におすすめのセルフケア

冷えの解消方法としては身体を冷やさない服装と適度な運動をして関節や筋肉を動かしたり、筋肉量を維持することがまず大切ですが、自分の体質に合わせたケアもプラスすることでより解消が早くなっていきます。

腎臓や膀胱に関連するツボはふくらはぎや背中など背面側に集まっているので、前屈のような身体の背面側を伸ばすポーズがおすすめです。また足裏の湧泉(足裏の上側にある窪み)をマッサージをしたり、目頭をやさしくマッサージするのもおすすめのセルフケアです。

塩分のとりすぎには注意しつつ、塩を適度に取り入れた温かい食べ物を選ぶのもおすすめ。サラダよりも具沢山のお味噌汁で色の濃い野菜をたっぷり取りましょう。

寒い冬、身体の巡りをよくするためにご自身の体力に見合った強度(疲れすぎず汗ばむくらい)の運動や、腎・膀胱の流れをよくする前屈のポーズを毎日行って快適に過ごしましょう。

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仁平美香

仁平美香

WAY-TOKYOヨガ&ボディケアサロン主宰 パーソナルヨガおよびグループレッスンの他、オイルマッサージ、指圧整体等を様々な年代のクライアントに提供。ヨガ講師(WomensAwarenessYoga、月経血コントロールヨガ、産後、マタニティヨガ等、講師養成スクールにて講師育成を行うほか、イベントやレギュラークラスで指導中)、栄養士。女性のためのヨガ協会代表。「カラダをゆるめてこころを整えるはじめての月経血コントロールヨガ」「医師もすすめる血管美人ヨガ」等8冊の著書がある。雑誌・WEB等コラム連載&監修多数。

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