「尿意はあるのに、もう出ない…」泌尿器科医師が教える「残尿感」解消のためにできること

 「尿意はあるのに、もう出ない…」泌尿器科医師が教える「残尿感」解消のためにできること
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トイレに行ったばかりなのに、なんとなくまた行きたくなる。尿意があるのに、トイレに行ってもでない、なんて経験ありますよね。初めは水分の取り過ぎかな、と思っていてもあまりにも頻度が多いと、体からのSOSかと心配になってしまいます。そんな「残尿感」について、泌尿器専門医の鶴信雄医師にお話をうかがいました。

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あなたの尿意は「残尿」or「残尿感」?

トイレに行って排尿した後もスッキリせず、なんとなくまだ尿が残っている気がする…そんなふうに残尿感を感じていても、本当に尿が残っているケースは稀なんだとか!

「残尿と残尿感は、違うことが多いです。エコーで見るとわかるのですが、残尿感を感じていても、膀胱に尿が残っていることは少ないので、『残尿』と『残尿感』は分けて考える必要があります」(鶴医師)

「残尿感」を感じやすい病気といえば「膀胱炎」ですが、膀胱癌や結石、男性だったら前立腺肥大症を患っていても、「残尿感」を感じてしまうのだそう。

では、この「残尿感」を解消するには、どうしたらよいのでしょうか?

まずは水分補給と市販薬でセルフケア

「他に病気はないという前提でのお話になりますが、残尿感は尿の量が少ないと出ることがあります。尿の色を見て黄色が強い場合は、尿の量が少ないかもしれませんので、水分を多く取りましょう。膀胱炎の市販薬を使うことで、症状が改善することもあります」(鶴医師)

この「残尿感」を引き起こす原因は、一体なんなのでしょうか?

「環境の変化やストレスは関係すると思います。十数年前まで過活動膀胱は『慢性膀胱炎』と呼ばれ、特に治療法はありませんでした。でも今は、症状を和らげる治療法がいくつかありますので、悩んでいる方はぜひ病院へ」(鶴医師)

「尿もれ」の悩み、婦人科じゃダメなの?

女性の下半身トラブルは、すべて「婦人科」と思い込んでいる人は多いもの。でも、今回取り上げた「残尿感」や「膀胱炎」に関する治療は、すべて泌尿器科なんです。

ここで問題です。

Q 不正出血がありました。あなたは何科を受診しますか?

A 血尿ならば「泌尿器科」。腟からの出血ならば「婦人科」です!

ですがこの「不正出血」が腟からのものなのか尿道を経由したものなのかは、さすがに専門知識のない素人では判断がつきかねるもの。ショーツについていたら腟からの出血を疑いつつ、婦人科へ。尿に混じっているような出血であれば、一度泌尿器科へ行くことをおすすめします。いずれにせよ、出血があったら放置せず、必ず病院へ行くことが大事です。

「泌尿器科は男性患者専用のイメージがありますが、私のクリニックでは40%が女性患者です。膀胱炎程度なら婦人科でも治療できますが、慢性的な膀胱炎や専門医でないとわからない疾患もありますので、尿や膀胱関連で悩みがあるときには気軽に泌尿器科を受診してください」(鶴医師)

教えてくれたのは……鶴 信雄医師

神戸市生まれ。20年以上にわたり、泌尿器科専門医として大学病院、地域の基幹病院に勤務後、静岡県浜松市にて、プライバシーに配慮した診察を掲げる「鶴 泌尿器科クリニック」を開業する。

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Text by Yuki Ikeda

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ヨガジャーナルオンライン編集部

ヨガジャーナルオンライン編集部

ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。



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