健康で長生きに役立つ?ヨガが高齢者にとって良い10の理由
健康で長生きするのに役立つと言われている「ヨガ」。ヨガはほんとうに高齢者のためになるのだろうか? アルツハイマー、高血圧、がん、認知症、あらゆる病気への効果をまとめた。
ポーラ・ウォードは60歳、2年前からヨガをしている。演劇とダンスの経験があり、ピラティスとエアロビクスも試したが、最終的にヨガに落ち着いたという。
ウォードはこう語っている。「自重を使って体力作りとストレッチができるところが気に入っているの。ヨガの一部である瞑想も私には欠かせないわ。ストレスを和らげる手段になっているのよ。瞑想のおかげで自分の体と体の動き、そして一緒に瞑想をしている人たちに感謝する時間ができたわ。内観する時間になっているの。」
私たちは年齢を重ねるにつれて、知識や経験が豊かになるなど、さまざまな素晴らしい成長を遂げるが、成長にはそれを上回るような新たな難題がつきものだ。病気やけがは若い頃のようにすぐに治らず、記憶力は衰え、椅子から立ち上がったり階段を下りたりするような簡単な動きにも少し余計に助けが必要になる。このような現実は避けられないため、体と心の準備をすることがますます重要になっていく。
ここで健康で長生きするのに役立つヨガの出番となる。いつまでも活動的な人たちには、マインドフルネス(今ここに意識を集中させていること)、忠実さ、根気強さ、積極性などの共通点がみられる。なんて素敵なことだろう!どうすればそんなふうになれるのだろう。ヨガはほんとうに高齢者のためになるのだろうか。
その1:アルツハイマー病と認知症
研究ではヨガがアルツハイマー病発症前にみられる認知能力の問題を予防するのに役立つことがわかっている。カリフォルニア大学ロサンゼルス校精神科のヘレン・ラヴレツキー教授はこう説明している。「記憶トレーニングは記憶力の改善の点では、瞑想を含めたヨガに匹敵する結果となりましたが、ヨガは不安感や対処能力にも効果を及ぼすため、ヨガの方が幅広い効果をもたらすことがわかりました」
あるヨガフローのレッスンでは最近、インストラクターが一連のポーズを意図的に3回繰り返させていた。2回はポーズ名を言ってクラスをリードしていき、3回目はいっさい合図しないで、ひとりひとりにフローを行わせていた。このように、記憶力を働かせつつ呼吸と動きを一体化させると、アルツハイマー病の影響を受ける脳の機能を強化できるため、記憶障害の予防につながる。
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