健康で長生きに役立つ?ヨガが高齢者にとって良い10の理由
その2:がん
がんの治療中にヨガをすると、痛みや疲労を感じにくくなる。また、治療の時期を問わず、心身ともに支えてくれる素晴らしい仲間を得ることもできる。全米がん研究所の化学療法とヨガのマニュアルには、「深い呼吸やヨガによってリラックスすることを推奨する。筋肉の張り、不安感、痛みを和らげるのに役立つ可能性がある」と書かれている。
その3:心臓血管の状態
米国疾病対策予防センターによれば、アメリカでは冠動脈性心疾患によって年間37万人が亡くなっているという。最近行われた試験では、ヨガの気持ちを落ち着かせる働きが、心疾患の症状を和らげる可能性があることがわかった。これとは別の試験結果について、心疾患の予防に関するヨーロッパの医学論文誌『European Journal of Preventive Cardiology』には次のように書かれている。「ヨガはペースの速いウォーキングなど一般に行われている運動と同等に、心疾患リスクの低下に役立つと思われる」
ハーバード大学医学部が発行している『Harvard Health Publishing』では、体の調節機能に有益なものとしてヨガが挙げられている。特に、(ヨガの)緩やかなストレッチや動きが、「インスリン感受性を改善するのに役立つ。また、深い呼吸が血圧を低下させるのに役立つ可能性がある。心を落ち着かせる瞑想は、ヨガのもうひとつの重要な要素で、神経系を鎮めてストレスを緩和する。いずれの作用も心疾患の予防に役立ち、心臓血管系に問題のある人のためになるのは確かである」
その4:糖尿病
アート・オブ・リビング・ウェルネスセンターによれば、「ヨガのアーサナ(ポーズの練習)とプラーナヤーマ(呼吸法)と1日数分の瞑想を地道に行えば、心身のストレスを和らげるのに役立つ」という。すると今度は、(血糖値を上昇させる)グルカゴンの分泌が低下して、インスリン作用を改善するのに役立つ可能性もある。その結果、体重増加が抑えられ、血圧と血糖値が低下することによって、糖尿病の諸症状を和らげるのに役立つ。
その5:高血圧症
米国心臓協会は、血圧を下げる代替的方法としてリラックスすることを推奨しており、「標準的治療の補助療法または補完療法として瞑想を利用できると思われる」という見解を示している。個人的な話だが、私の母は5年前から高血圧症を患っている。この1年間、週1回ヨガを行ったところ、動機のような心配な症状が顕著に和らいだ。
その6:目標をもって動く
ヨガのレッスンで何か目標を決めることは、内観する場を生み出して、マットの上でも日常生活でも、体や生き方に意識を向けやすくする。生活のなかで取り組んでいる何か前向きなことに意識を集中させるところから始めよう。
インストラクターが示した目標に従ってもよいし、自分で決めてもよい。重要なのは、私たちには日々の行動に価値を置く力があるということだ。ヨガのなかで目標を決めると、なぜ毎日能力を最大限に活かして生きるのか考えて、そのためにすべきことを決める力がついてくる。
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