【前屈がぐっ!と深まる】 大臀・中臀筋を柔軟にして股関節の可動域を広げる「動的&静的ストレッチ」
いつもストレッチしているのになかなか柔らかくならない……。もしかしたら、ぐいぐい無理に伸ばしていませんか?知っているようで知らないストレッチのメカニズムを知れば、安全で効果的な方法がみつかります。
筋肉を伸び縮みさせた後じっくり伸ばしていく
「静的ストレッチに動的ストレッチを組み合わせると、効率よく柔軟性が高まります」と赤沼先生。
運動すると体が温まるように、動的ストレッチで筋肉を伸び縮みさせると筋肉内の熱生産量が高まり筋肉の温度=筋温がアップし、筋肉の縮もうとする力が弱まります。つまり、筋肉がよく伸びるようになります。
「まず動的ストレッチで筋温を上げてから静的ストレッチでしっかり伸ばしきる。こうすることで、静的ストレッチだけのときよりも筋肉の柔軟性が高まります。また、ストレッチを終えるときはゆっくり戻し、伸びた状態を体になじませませることも大切です」
昔は体が硬かったという赤沼先生考案のメソッドで、股関節から曲がる前屈、開く開脚が叶います!
前屈を深める
BEFORE
AFTER
股関節の可動域を広げる〈臀筋STRETCH〉
お腹と腿を近づけて大臀・中臀筋を柔軟に
前屈がつらい人はお尻の筋肉が硬くなっている可能性が。「お尻が柔らかくなると股関節の可動性が広がって、ポーズの幅がぐっと広がります」と赤沼先生。強度別ストレッチで無理なくほぐしていきましょう。
【薪のポーズ】強度★★★
両膝を約90度に曲げる。外側の足は反対側の膝前におき、ブロックにのせる。両手を床につき、背骨を伸ばす。
POINT:膝の角度は90度で重ねる
吐きながら肘をついて前屈。背中が丸まる、または上の脚側のお尻が床から離れる場合は、それ以上倒さない。ゆっくり戻して、これを10回反復。
最後に10呼吸キープ
ブロックにかかとをのせたまま、またははずして反対の太腿にのせ、最後は前屈したままお尻をじっくり伸ばす。頭は常に背骨の延長。脚の前後を入れ替えて同様に。
教えてくれたのは…赤沼直美先生
Studio Beauraエグゼクティブディレクター。ヨガインストラクター。スタジオ、フィットネスクラブでの指導のほか、指導者養成トレーニングも主宰。ヨガプログラムの開発・監修など幅広く活動。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く