【前屈で自律神経が整う】イライラ、不眠、むくみの改善に。揺らぎやすい時期におすすめのゆったり前屈
身体と心は繋がっていて、身体の動き一つで心にも作用します。身体を前に倒していく「前屈」にはどんな効果があるのでしょうか。揺らぎやすい時期にはおすすめな前屈。不思議とイライラも魔法がかかったように鎮まる?
春は別れと出会いの季節。新年度も始まり新しい環境へ入っていく方もたくさんいらっしゃると思います。また、まだまだ寒暖差が激しく、気圧や天候が目まぐるしく変わります。その影響で気が乱れやすくなり、気持ちも揺らぎやすく不安定になることも多いのではないでしょうか。そんな揺らぎやすい気持ちのときは、自分を責めず、季節や環境の影響もあるということを心に留めながらゆったり好きなことをしてみましょう。太陽の光を浴びてゆっくりお散歩をしたり、好きな音楽を聞いたり、温かいお茶を煎れて飲んだり…。そして、休憩時間や夜寝るときに、身体を前に倒し背中を伸ばす「前屈」の動きがおすすめです。
「前屈」の心身の効能
- 身体の背面の筋肉全てをリリースする
- 血圧を下げる
- 生殖器官を落ち着かせる
- 消化機能を促進させる
- 目の疲れ緩和
- 肩凝り解消
- 足のむくみ改善
- 腰痛改善
- 精神安定
- イライラ解消
- 頭スッキリ
- リラックス、鎮静効果が高まる
- 自律神経のバランスを整える
- 不眠を改善する
立っておこなう前屈
①気をつけの姿勢で立つ。
②息を吐きながら、背筋を伸ばし、太もものつけ根から上半身を曲げる。
③息を吐きながらさらに前屈を深める。
④もも裏のかたさが気になってリラックスできない、呼吸が浅くなる場合はひざを曲げる。肘同士をつかみ、ゆらゆら揺れるとさらに腰の根元、背中の皮膚が伸びる感覚が生まれる。
⑤息を吸いながら、背骨の下から、背中を丸めるようにゆっくりと、頭最後になるように起き上がる。
座っておこなう前屈
①体育座りで座り、背筋を伸ばし、足裏に手をあてる。(お尻のゴリゴリとした骨:座骨~頭頂まで伸ばす)
②かかとを少しずつ前へ、膝を伸ばしていく。
※太ももとお腹が離れてきたなというところでストップ
③背筋を伸ばし、太ももの付け根から身体を折り曲げ前屈。膝はどれだけ曲がっていても大丈夫!
両手のひら上向き。肩リラックス。上半身の重みを全て脚へあずける。
まずは伸ばした背中に向かって深呼吸。
⑤息を吸いながら両手を引き寄せ、背骨の下から、背中を丸めるようにゆっくりと、頭最後になるように起き上がる。
※前屈では努力して頑張るところと、もっと深めたい想いからくる力みを手放す。その両方が大事になります!
頭頂部を逆さにすることで脳に酸素が行き渡りやすくなり、よりスッキリした爽快感を得ることができます。また、背骨、背中に向かって深い呼吸をすることで、自律神経のバランスも整い、不要な緊張がなくなってきます。そして、前屈では自分の今の呼吸を感じ取りやすく、その音やリズムがより安心感へと繋がります。揺らぎやすい環境に身をおく時期、是非、前屈を試してみてください。心身ともにゆっくり休めますように。
AUTHOR
元田裕子
ヨガインストラクター。図書館司書として働いていた頃にヨガと出会う。心身がすっきり解放される感覚に魅了され、指導者資格を取得。現在は、オンラインレッスンのほか、横浜市内のヨガスタジオ、カルチャーセンター、子育て支援施設、神社などでクラスを担当。子どもから大人まで幅広い世代へセルフケアの大切さを伝えている。全米ヨガアライアンス500時間修了/龍村ヨガ指導者養成講座修了/経絡YOGA認定講師。インドのアーユルヴェーダDr.よりアーユルヴェーダ・マルマセラピーを学んでおり、アーユルヴェーダアドバイザー、マルマセラピストとしても活動の幅を広げている。
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